マスターピッツァ職人エンツォ・コッチャの店La Notizia

 イタリアでは、おしゃべりなイタリア人がピッツァを食べる時だけは、沈黙してひたすら食べ続けると言われています。もちろんおいしさに感動している場合もあるのでしょうが、ピッツァは熱いうちに食べないとおいしくないからということです。おいしいピッツァは食べるタイミングだけでなく、生地、ベースとなるソース、オリーブオイル、トッピング、焼き加減といったものが調和して、初めて味わうことの出来きます。材料が同じでも、出来上がったピッツァが全然違うのはこのためです。このハーモニー(調和)を奏でるのがピッツァイオーロ(ピッツァ職人)ということになります。
 ナポリの街の中心部から車で20分ほど離れたカラバッジオ通りにピッツェリアLa Notiziaが3軒あります。いつも混み合うこのお店は、ナポリのNo.1ピッツァイオーロ(職人)と言われ、イタリアで初めてミシェランの星を獲得したマスターピッツァ職人・エンツォ・コッチャさんが開いたピッツェリアなのです。

 ここでは、カプート社の小麦粉を使い、職人技で練り込まれ、発酵させてあるピッツァ生地が、いつでも名匠ステファノ・フェラーラの手による伝統的なレンガ造りの薪釜で焼くことができるように最適な温度で準備されています。食材の品質と組合わせが独特の味を産み出すことから、ピッツァのベースとなるトマトソースからトッピングに至るまで、食材は生産地、生産方法にまでこだわった厳選されたものが選ばれています。 

その一例は次のようです。
・欧州連合によるProtected Designation of Origin (PDO)(保護食材)基準を満たした地中海産のサン・マルツァーノ種から、塩とバジルの葉によって作られたトマトソース
 サン・マルツァーノ種のトマトは→こちらから
・ソレントの農民が経験と技術から作り出したエキストラ・ヴァージン・オリーブ・オイル
 ソレントののオリーブオイルは→こちらから
・カンパニア州の特定農場で伝統的な手作りにより作られる水牛のモッツァレッラ・チーズ
 カンパニア州のモッツァレッラ・チーズは→こちらから

La Notizia53

 「La Notizia53」は、ナポリの人々が最も親しみを感じ、幸せにさせるナポリの”ソウル・プレイス”です。ここではナポリの人々に古くから親しまれているピッツァを、伝統的技法を忠実に守りながら、よりおいしいものとしてお客様に提供しています。 例えば、昔からナポリの庶民に親しまれていたMurzillo Saporitoといったように、文字通り「おいしい一口」、一口で飲み込むことの出来る小さなピッツァも用意されています。
住所:Via Caravaggio 53 , 80126 Napoli
電話:39 081 714 21 55
開店:日曜〜土曜19:30am-00:30am、月曜休み
 La Notizia53の概要とメニューは→こちらから

La Notizia94
 La Notizia94は新しい味覚を生み出すクリェイティブな場所です。これまでピッツァで使われていなかった食材の利用にも積極的にチャレンジしています。ここで産み出されたのがソラマメとアスパラガスによるピッツァ、ナスとミントによるピッツァ、トリュフを加えたピッツァといったものです。最後のドルチェではダークチョコレートが詰め込まれたサルティンボッカが用意されています。この創造実験室は、ミシェランガイドの星が与えられた初めてのピッツェリアとなっています。 

住所:Via Caravaggio 94 , 80126 Napoli
電話:39 081 19 53 19 37
開店:月曜〜土曜19:30am-00:30am、日曜休み
要予約
 La Notizia94の概要とメニューは→こちらから

O Sfizio d’a Notizia(ノティツィアの気まぐれ)
 ナポリのNo.1ピッツァイオーロ(職人)のエンツォ・コッチャさんが3軒目の新しい形態のレストラン「O Sfizio d’a Notizia(ノティツィアの気まぐれ)」を2016年3月に開店させました。イタリアでは有名なエンツォ・コッチャさんが、新しい形態のこだわりのファストフードをレストランで食べられる店を開店させたこと、またフライピザ(ピッツァ・フリッタ)なるものを提供しているということで多いに話題を提供しました。こちらのお店のメインは、フライピザ(ピッツァ・フリッタ)とこれにこだわりのパンを使ったボリュームたっぷりのパニーノです。そして「泡」つまりスプマンテや発泡ワインにこだわっています。 

住所:Via Caravaggio 51 , 80126 Napoli
電話:081 714 83 25
開店:19:30am-00:30am
 O Sfizio d’a Notiziaの概要は→こちらから