
サン・ロレンツォ教会

キリストの直弟子サン・ピエトロ、サン・パオロとローマで殉教した聖人が数々いますが、サン・ロレンツォもその1人です。
紀元238年、当時の法王パオロ2世が亡くなる寸前に、その助祭だったロレンツォに貧しい人達のために使うようにと、宝を渡しました。
ローマ皇帝がその宝を差し出すように強要したのを拒否。結果、さんざん拷問を受けたあげくに、焼き網でグリルにされたそうです。
ローマ皇帝がその権威を守ろうとしたから、ローマには殉教者が多いんでしょうね。
ロレンツォが埋葬された所に、333年、キリスト教を公認したコスタンティヌス帝が最初の教会を建てました。
その後、次々に建て増し、装飾が施され、この教会は古代ローマのバシリカ形式、ビザンチン様式、ロマネスク様式が混じり合った変わった教会となりました。
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