ボルゲーゼ家の邸宅跡
ボルゲーゼ公園とか、ボルゲーゼ美術館という名前を聞いたことがあると思います。「ボルゲーゼ」というのは、ローマの有名ファミリーで、ボルゲーゼ美術館はファミリーのお屋敷、ボルゲーゼ公園はお屋敷を囲む庭だったんです。維持しきれなくなって、1910年に、コレクションの美術品とともにローマ市に売却したわけです。
それがどうした、と言わないでください。そうした貴族達は家を何軒か持っているのが普通です。我が家の近所にそのボルゲーゼ家の末裔の持ち物である家というか「町」があります。
貴族達は生活するのに人の手を借りますから、「家」は家族だけでなく「使用人」も生活する場所になります。ご覧のように塀で囲まれ、門があって、小規模ながら町の様相をしています。
真ん中の建物は教会です。その右はレストランとバール兼パブ。
右手には住居と道が見えます。建物が見えるところで「町」は終わりです。左手にも住居がありますが、崩れかけていて柵がしてあり入れないようになってます。
この町ではレストラン、パブが営業していて教会は日曜のミサだけ。末裔のご家族は別のところに住んでいます。中世の小さな町のようなここに、時々立ち寄ってコーヒーを飲みます。
|