中世の塔の町サンジミニャーノ食材探訪ツアー
その2 塔の街の散策


青空を背景にそびえ立ついくつもの中世の塔

中島洋子さんの紹介 中島洋子さんの料理教室 中島洋子さんの観光ツアー

 フィレンツェ在住のフードコーディネータ中島洋子さんが、ワイナリーを後にして運転手つきの車で向かったのは、葡萄畑の遠方に見えていたサンジミニャーノの中世の塔の町です。1990年にユネスコの世界遺産に登録された歴史地区は1時間もあればハイライトを見てまわることができますし、道に迷うこともありません。
 
 フィレンツェ在住のフードコーディネータ中島洋子さんが、サンジミニャーノの街を紹介します。当然のように観光だけでなくその土地の美味しいものを試食致します。イタリアは街ごとに自慢の美味しいものがあるとも言える食の宝庫なのです。

サンジミニャーノの街の散策

 フィレンツェから車で1時間ほどの所に位置する中世の塔の町で知られるサンジミニャーノは、ピサーナ街道とフランチジェーナ街道の合流地点にあったため、9世紀から12世紀にかけて栄えました。黄金とほぼ同等の価値のあったサフランの栽培や交易で町は栄え、富の象徴として競うように高い塔を次々に町の中に建てていったのです。14世紀以降になると町はペストの蔓延や飢饉で衰退していく運命にあるのですが、当時72あった塔のうち現在でも14塔が残っています。
 
 54mあるグロッサの塔に登って素晴らしい眺めを堪能したり、参事会教会や拷問博物館に入って見学したり、カラフルな絵付けの陶器店が彩りを添える細い石畳の路地を歩いてお買い物をしたり、ペコリーノチーズの香りがたちこめる店に入って試食したり、店の外に座席が設けられたバールで中世の街並みを眺めながら休憩したり、気の向くまま散策していただけます。
 ドゥーモ広場に面した執政官宮殿のアーチの下には小さな市が立っていました。蜂蜜を販売している出店ではプラスチックのスプーンで蜂蜜の試食ができたので、お客様はヒマワリの花の蜂蜜や栗の花の蜂蜜の試食をされました。
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市場の黒トリュフ

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 黒トリュフを扱う出店もありました。ごつごつとした生の黒トリュフに思わず目が奪われます。トリュフを薄くスライスするための調理器具も売られていました。黒トリュフを切り刻んで瓶詰めにした製品は、昼食時にワイナリーで出た黒トリュフと松の実のタリアテッレが簡単に再現できます。
 
 見て味わって食材について知るサンジミニャーノの食材探訪ツアーは続きます。

行列が途絶えることのない有名なジェラート屋

 

 サンジミニャーノの中心にあるチステルナ広場には、観光客が行列をなすジェラート店があります。ジェラート世界大会で2006年/2007年と2008年/2009年に世界チャンピョンに輝いたDondoli Gelateria di Piazza(ドンドリ・ジェラテリア・ディ・ピアッツァ)です。
 
 店内に入ると、目移りしそうなほどたくさんの色とりどりの美味しそうなジェラートが並んでいます。
(写真左:ジェラート屋のショーケース)
 
 サンジミニャーノの町の守護神である聖女フィーナの名が付けられたCrema di Santa Fina (クレーマ・ディ・サンタ・フィーナ)は、サフランと松の実が入ったジェラートです。
 
 イタリアの食品コンクール・ガンベロロッソで2006年に金賞を受賞したChampelmo(シャンペルモ)のジェラートは、サンジミニャーノ産のヴェルナッチャ種の葡萄で作られたスプマンテとレッドグレープフルーツの香りが爽やかなジェラートです。
(写真右:聖フィーナ(上)とシャンペルモ(下)を組み合わせたジェラート)
 
 一番小さな2.2ユーロのカップに2種類盛り付けてもらいました。
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 フィレンツェ市内のホテルまで運転手つきの車でお客様をお送りし、ワイナリーの訪問も含めて行程7時間の中世の塔の町サンジミニャーノで1日食材探訪ツアーは終了しました。
 
 帰国されたお客様からは、会社宛にご丁寧なメールをいただき、ワイナリーから送付したワインやバルサミコ酢も厳重な梱包で破損もなく無事に届いたとの連絡がありました。楽しかった、美味しかったというお客様からの声はとても励みになります。
 
 美味しいイタリアの『食』をテーマにした五感を刺激する食材探訪のイタリア旅行は、一味も二味も違います。今回ご紹介した中世の塔の町サンジミニャーノで1日食材探訪ツアーの参加者は随時募集しています。どうぞお気軽に株式会社イタリアンビデオコレクションのinfo@ivc-net.co.jpまでお問い合わせください。
 
 中島洋子さんがガイドする観光ツアーについては→こちらから