ローマから吹く風




Pasqua-復活祭もちろん食べます!

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 今年の復活祭は4月の一週目でした。ちなみに復活祭は満月に連動するので毎年変わります。3月21日後の満月の後の最初の日曜日が復活祭です。
 復活祭とはキリストが金曜に磔になってから三日後の日曜日に復活した…ことを祝う宗教上の祝日です。宗教的にはキリストが誕生したことより、復活したということの方が神の子の証でより重要だそうです。
 
 イタリアの多くの人にとってはもはや季節の行事になってます。というか、宗教行事が日常に入っているということですね。復活祭のミサに行くかどうかは別にして、何と言ってもお祭りは食べることが重要です。

<我が家の前菜>
 
 我が家では前菜に次の2点が欠かせません。
・コラッリーナという、脂肪の塊が点々と混ざっているローマ産のサラミ。
・チーズと一緒に焼き上げたパン型のピッツァ。中部イタリアのウンブリア州の特産品です。
 
 この組み合わせはイタリア全土でやっていることでは無く、姑が大好きでずっと欠かさなかったので、復活祭を祝う習慣がなかった私にとっての定番になりました。姑が旅だった後も姑の思い出とともに欠かしません。とりあえず、一人分。後を考えて、この程度で我慢します。




<プリモピアット(第一の皿)>
 
 アスパラガスのラザーニャ。これは復活祭定番の料理ではありません。
 
 ですが、ラザーニャは祝祭日の食べ物、という感じはあります。
 右の写真は一人分。




<セコンドピアット(第二の皿)>
 
 パルミジャーナ。第二の皿は普通タンパク質のはずですが、気分的に「健康的」= 野菜ということでナス料理にしました。
 
 揚げナスとトマトソースとチーズを使って、ラザーニャのように重ねてオーブンで焼きます。
 肉よりも健康的だったかどうかは疑問ですが、美味しかった!


<コントルノ(付け合わせの野菜)>
 
 バレリアーナとアンチョビのサラダ。
 バレリアーナはちょこっと苦味のある若葉でこの季節に出回ります。アンチョビとの相性抜群です。
 
 アンチョビと合わないものを見つけるのが難しい。もともと古代ローマ人が好んだ調味料がアンチョビに似たものだったらしいです。アンチョビを発酵させて醤を作ったと言われてます。


<デザート>
 
 パスティエラ。リコッタチーズと大麦をクリームにしたナポリ産のケーキです。
 これは、少なくも中部イタリアから南では復活祭の定番になってます。




 
 飼い犬がお土産の生ハムの骨をもらって夢中です。好天気に恵まれて、春の祭典となりました。