ローマから吹く風




アグリツーリズモのレストラン

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 2月の第二土曜に、久々に家族で外食をしました。肉専門のレストランで、日曜にしたかったが予約でいっぱいとのこと。それで土曜にしました。どうせ誰もコロナ禍で仕事はないし。
 
 レストランはcolle del sole。意味は「太陽の丘」。ローマの外れ、昔は放牧地だった所に不法に家を建てたのが始まりだったのだろうと思わせる地域で、一軒家が並び、店舗は無く、こんな所にレストランがあるのが不思議なくらいでしたが、予約でいっぱいとは!

<入り口>
 
 田園のなかにあり見晴らしが良い場所で、天気が良ければ緑でいっぱいの庭で食事もできます。
 
 私たちが行った時のようにちょっと寒い場合は屋内になるけれど、厚手のビニール?張りのホールで、やはり緑を見ながら食事ができます。
 
 皆、出かける口実に飢えてる感じがします。

<ロッジ風の内観>
 
 店内はコロナ仕様です。入り口に手の消毒剤。食卓につくまでマスクは必須。テーブルは4人がけでテーブル同士は1m以上開いている。
 
 4人以上のグループの場合、コロナ以前はテーブルをくっつけて全員同じテーブルにつけるようにするのが普通でしたが、コロナ以後はともかく4人まで。ちょっと離れて隣り合ったテーブルにつくことになります。
 
 注文の前に、「ウィルスに罹患して14日間の自粛中ではありません」という自己申告書(代表者の氏名、住所、電話番号を記入して署名)を書くのもコロナ以降のレストランではすっかり普通になりました。


 席に着いたら、メニューを決める前にとりあえず飲み物。水と白ワインを頼みました。水の瓶にはレストランが所属するアグリツーリスモの名前が記載してあります。このアグリツーリスモでは動物を育ててその肉を提供するのが売りです。肉類を食べる気満々で、前菜はパスしてプリモピアット(第一の皿/パスタ類)から行くことにしました。

<サルシッチャ(豚の腸詰め)と肋肉のポレンタ>
 
 私の注文品のポレンタはトウモロコシの粉で作るプリモピアットです。北イタリアでは固めに作って、スライスしてパンがわりに食べます。中部イタリアではこの調理のようにゆるゆるにしてプリモピアットとして、と、固めにするのと両方の食べ方をするそうです。
 
 ローマでは主にゆるゆるです。豚の腸詰めも肋肉もこの農場で育った動物を使います。コクがあって美味しいトマトソースでした。

<猪ラグーのフェットゥッチーネ>
 
 息子の注文品。
 
 旦那の趣味が狩りなので、猪ラグーはすっかり我が家の定番で珍しくは無いのですが、自家製フェットゥッチーネで食べたかったようです。私はフェットゥッチーネの作り方を知りません。覚えたが最後、毎日のように作らされることになりそうで頑なに覚えるのを拒否してます。


<山の幸のフェットゥッチーネ>
 
 旦那もフェットゥッチーネ。イタリア人にとっては、ラザーニャと並んで自家製の卵練りパスタはご馳走のようです。
 
 カルチョーホ(アーティチョーク)、ポルチーノキノコ、ベーコン。どれか一つだけでも美味しくフェットゥッチーネを食べられそうな材料を三種使った贅沢な一品です。一口味見をさせてもらいましたが、絶妙なハーモニーと食感が美味しかったです。

<セコンドピアット>
<子豚のロースト>

 
 私と息子はこれにしました。
 
 肉が美味しいレストランということなので、セコンドはスルーできません。皮がパリパリで美味しかったのですが、結構量があったポレンタを平らげた後で、これを全部食べる終えることはできませんでした。残ったお肉は包んでもらって、翌日、息子のおかずになりました。

<牛のタリアータ>
 
 タリアータは「切った」という意味。旦那の注文品です。
 
 ピサのシェフが、フィレンツェのTボーンステーキ「フィオレンティーナ」をアレンジして1973年に考案したものだそうです。イタリアでは、普通、ステーキ類を切って提供することはありません。切るのはフィオレンティーナだけです。フィオレンティーナは一人で食べきれませんが、一人で食べられるフィオレンティーナ…という感じで作ったのではないかと思います。
 
 大きめの切り身をレアで焼き、スライスして供します。このスライスの厚みも食感に大事なので切って提供することにしたのでは、と思います。一切れ、味見をさせてもらいました。まさにフィオレンティーナのミニチュアという感じで、これまた美味でした。
<添えの野菜:チコリ>
 
 野生のチコリでした。野生のものは味の深さが違います。
 
 フライパンにニンニクのみじん切りと唐辛子を入れ、オリーブオイルで熱してから、茹でたチコリを入れ、さっと炒めて塩で味を整えます。これは別腹でいくらでも入ります。


<デザート:パンナコッタ/森の果物のジャム>
 息子の注文品のパンナコッタ/森の果物のジャム。ヨーグルトの瓶のようなものに入れてます。こういう供しかたがちょっと流行ってます。


<食後酒:月桂樹のリキュール>
 私はデザートはパスして、食後酒にしました。月桂樹は消化を助けるそうですが、強いアルコールは果たして消化を助けてくれるのか、と疑問に思いつつも香りを楽しみました。

<エスプレッソ>
 
 これ無しでは食事を終えることはできません。
 
 カッにプTazza d'Oro(黄金のカップ)と書いてありますが、1938年創業のローマのコーヒー焙煎会社です。パンテオンのそばにあり、夏に出るコーヒーのグラニタ(シャーベット)は秀逸です。
 
Colle del Sole
住所:Via Quarto di Galeria, 129 00166 Roma, Lazio
電話:+39 349 601 5631