ローマから吹く風




プーリアの美味しいものやさん

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 この店も舅のおなじみ。パスティフィーチョ・ジェノベーゼ。カタカナで「パスティフィーチョ」と読むとただただ言いにくいだけだけど、アルファベット表記「pastificio」にすると「past」が見えて「pasta」を連想できると思う。次の「ificio」はラテン語の「ficium」、作るから来ていて、パスタ製作所「pastificio」、パン製作所→「panificio」、製油所→「olificio」などと使われています。
 
 つまり看板の中、店名の下に書いてある「Pasta fresca」はフレッシュパスタの意味。卵で練ったフェットチーネ、リングイーネ、トルテッリーネ、もろもろ、もろもろ…を作って売ってるわけ。それでもって「GASTRONOMIA」は言ってみれば、グルメ食品。つまり美味しいものやさん。


 

 14世紀に出来た街なので旧市街の建物の作り方は中世風で、アーチが内部にある。 絵に描かれているのはマルティーナ・フランカの田園「イトリの谷(プーリア独特の建物、トゥルッリがかかれている」が下方に、上部に隣接するロコロトンドの町。


 
<フレッシュ・チーズ>
 
 写真の中央部に白い物体が二個ぶら下がってます。左のはなんだかぼつぼつ出てますね。
 豚の形の水牛のモッツァレッラ。
 
 ひよこ饅頭みたいに、ちょっと食べるのがかわいそうになってしまう。
<値段のカードの数々>
 
 左から「Buffaletta(水牛のモッツァレッラ)」値段はキロ単位がイタリアの常道。「Formaggio fresco(フレッシュチーズ)」、「Scamorza(スカモルサ)(モッツァレッラ同様「繊維のパスタ(パスタはあのパスタではなくて練り物の意味)」と識別されるチーズ)」
<ストラッチャテッラ・プリエーゼ>
 
 ブッラータと同じパスタ(練り物)を割いたもの。こってり。おいしい。最近はローマのスーパーでも売ってるけど、プーリアに来たらこの味をスルーするわけに行かない舅です。


 

 この店で色々作ってるので、掃除のしやすい白いタイル。目地も白いっていうのが、掃除を徹底しているというのがわかる。


 
<カチョカバロチーズ>
 
 モッツァレッラと同じように「繊維のパスタ」を干して固くしたもの。半分に切って真空パックにしてもらっておみやげにします。
<プーリア風「爆弾」>
 
 美味しい物好きなプーリアらしい濃い料理。豚の首周りの肉のスライスに豚の挽肉と羊のチーズを乗せてくるくる巻いて、パンチェッタ(ベーコン)を巻く。味を濃くするためのベーコンを中に巻き込むのがレシピでよく見られるけどマルティーナ・フランカでは外側に巻くのが普通。
 
 と、言う訳で、プーリアに旅行すると太るの必須です。(イタリア中どこでもか…)
 
 あれれ、ヤマネさん、生パスタは?
 生パスタは自分ちで作るので、興味がなく撮るのを忘れたのだそうです。今度どこかの生パスタ屋さんを報告してくださるそうでした。