ローマから吹く風




おじいちゃんのレシピ茄子船

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 つれあいをなくして独身になった舅=おじいちゃん(ノンノ)は、ほぼ毎週土曜日にやってくる。一人じゃ寂しかろう、でも、休みの時には家での用事がたくさんあるし…という旦那が、我が家に来るように勧める。
 
 でも、舅は結構、気ままな一人暮らしを楽しんでいるのを私は知っている。せっかくの息子の気使いを無駄にしちゃ悪い…とやってくるのだ。そんな、気の使い合いをする家族関係ってどうなんだろうと思いつつも、二人は腹を割って話さない、という癖をずっと続けているので、そのまま外野から見ている。
 
 結局、舅はきてもすることがなく、料理上手で、土曜に来ると何かしら美味しいものを作ってくれる。今回の土曜日は茄子船=茄子の詰め物



 

 イタリアの大きな茄子を半分に切って、テーブルスプーンで中身を繰り出してゆでます。ノンノ曰く、「本当は揚げた方がおいしんだけど、体に悪いから… 茄子は油を吸い込むからねぇ」 (下写真左)
 
 中身を揚げます。ノンノは中身の半分の量を揚げました。「本当は全部揚げた方がおいしいんだけど…」(下写真右)

 




 

 詰め物を混ぜます。ひき肉、茄子の中身を細かく切ったもの、パン粉、パルメザンチーズ、塩少々。
 
 「本当はつなぎに卵を入れた方がおいしんだけど、重くなるから…」
 



 

 
 船型になった茄子をオーブン皿に並べ、混ぜた中身を詰めて、あらかじめ作っておいたトマトソースを上からかけて中火のオーブンで焼きます。
 
 「これは冷えた方がおいしいよ。熱い時の味と全然違うから。」と、ノンノの注意です。
 

 食べてみて、ノンノは「やっぱりまだ本当の茄子の季節じゃないからダメだね。ハウス物と天然の太陽で熟した茄子じゃ味が違う。」と、不満そうでした。これはこれでおいしかったけど。中身を肉ではなく、お米とか、パン粉とイワシとか、ジャガイモとか、替えてみてもいけそうです。