ベローナには義理の妹一家が住んでいて、10歳になる姪がいます。10歳は教会で初めて「聖体(キリストの肉であるパンの代わりの薄いおせんべいのような物)」を受け取る儀式の年齢です。これで晴れて真のキリスト者となるわけです。信仰心の篤いカトリック教徒にとっては、洗礼に続いて「人」として生きて行くための大事な儀式です。まぁ、七五三のようなものでしょうか。10歳までつつがなく成長できた子を、親は嬉しく、神様に感謝したくなります。 |
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ベローナの郊外に住む義妹達の教会。知識を総動員してみるに、ゴシック様式が少し垣間見られるロマネスク様式の教会。つまり、ルネッサンスのちょっと手前、ということで、14世紀初頭の建築ではないかと推測します。
フィレンツェから北の教会に多く見られる、色大理石の横縞模様も特徴的。ベローナはピンクがかった大理石が取れるので有名です。とれ「た」かな。 |
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はい!
「聖体」を受け取っている大事な場面です。
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こうした人生の大事な節目の行事にはごちそうが付きもの。
8種類の前菜、8種類のパスタ類、10種類の肉類から選べるようになってました。
さぁ、迷うぞ!
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前菜:山の中のレストランだから、これはおいしいのではないか、と、猪のサラミ。
ブルスケッタには美味しいオリーブオイルがかかってました。
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義理の妹の前菜。野菜のパイ、フォンドュ床。味見させてもらったら、ベローナ産のデリケートなチーズのフォンドュが野菜に合っておいしかった。 |
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パスタ類:三つの味を混ぜてもらえるということで、「梨の包、バター和え」「タリアテッレのうさぎひき肉トマト煮和え」「クレスペッラ(ちぎったようなパスタ)のラディッキオ(ベローナの野菜)ソースとチーズ和え」で、どれもおいしうございました。
ベローナのチーズはどれも優しい味がします。
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肉類:本来はあまり好きじゃないのだけど、義妹が「おすすめ!」というので頼んでみました。馬のフィレ肉のリキュール煮。
いやぁ、柔らかく、馬肉の甘さとリキュールのかおりがよく合ってました。 |
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これは息子が注文した、豚のスネ肉のオーブン焼き。
息子は何よりもその大きさに満足してました。
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最後はどうしたってケーキで。
姪が大好きな、イチゴとメレンゲのケーキ。 |
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締めくくりは、スプマンテで乾杯。
たまのことだから、と、肝臓のせいでアルコールは飲んではいけないおじいちゃんも、ちょこっと口につけました。
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