Cucina Italiana
クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第215号
ルッカで間違いのないレストラン
はじめに
イタリアではコロナによる感染者、死亡者の増加が治まり、今月からEU圏内であれば行き来が可能となりました。先行きは見えないものの、状況は徐々に回復していることは間違いありません。”明けない夜はない”ということで、辛抱の時間です。ということで、今週は、久しぶりにレストランの紹介をいたします。
以前にも紹介したトスカーナはルッカにあるレストランジリオ(百合)にまたまた行ってきました。ジリオの料理の特徴は伝統的なトスカーナ料理に現代のテーストを加えてオリジナル料理にしている事。「現代のテースト」と伝統料理のバランスが絶妙です。料理に限らず、ヨーロッパでは様々な分野で日本文化の影響をこぞって取り入れています。
「現代的なテースト」が日本伝統文化というところがくすぐったいところです。ジリオではその「現代的テースト」である日本文化を隠し味(山葵とか)とワビサビ的な器の選択に出ています。
イタリアの台所ウェブ版
→https://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html
かぼちゃのビロード風(ZUCCA VELLUTATA)
突出しです。最近、ちょっとしたレストランでは「シェフからのご挨拶」と称していわゆる「突き出し」を出すところがおおくなってきました。なんだかちょっと得した気分です。
火を通したかぼちゃを潰して濾してビロードのように滑らかにして味付けをします。
第一の皿:トスカーナ風穀物スープ
これは大麦とボルレッティ豆という小豆色の親指の爪程度の大きさの豆です。元々は余った野菜と安くて栄養価の高い豆を
使った家庭料理ですから、正確なレシピというのはありません。
この店でも、野菜をみじん切りにしてぐつぐつ煮込み、トマトをいれてぐつぐつ煮込み、すでに茹でた豆と大麦をいれたと思います。ちなみに私が我が家で作る時は、セロリ、にんじん、玉ねぎ、ニンニクのみじん切りを炒めずにぐつぐつ形が無くなるまで煮込みます。
第二の皿:牛のリブの炭火焼
トスカーナはお肉も美味しい地域です。付け合わせには小さい玉ねぎの甘酢煮、グリーンサラダにフィノッキオ(ウイキョウ)のスライス。 写真右は肉のアップ おいしそうでしょ。
デザート:クリームのパイ包
写真を撮ったものの、メニューの名前をわすれました。パイに包まれたのはクリームだったと思います。おいしくて、先を急いでしまいます。
高級感があり、値段はそこそこ、とりあえず、今回のように三皿のコースで一人50ユーロくらいから。
給仕さんの客あしらいは丁寧で、一人でも、家族でも、ロマンチックにカップルでも気持ちよくたべられます。
Ristorante Giglio
Piazza del Giglio 2 Lucca
12:30ー14:45、19:30ー22:30 火曜休み
URL:https://www.ristorantegiglio.com/
詳しくは→
https://www.ivc-net.co.jp/cult/food/2018/303.html
ウェブ版イタリアの台所→
https://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html