Cucina Italiana
クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第164号
初夏の陽気に予定外の昼食
はじめに
初夏を思わせるような日差しの日曜日の午前中。大腸がんと肝臓がんの闘病をしている友達のシルビオから近所のアウトレットにいるんだけど、後でコーヒーを飲みに行くと電話があった。コーヒーじゃなくて昼食においでよ、と誘った。舅もいてイカスミ・スパを作るからと。
手土産にGreco di TufoとFiancodi Avellinoという白ワイン二本とオリーブの塩漬けを買って来た。頼んだパンとサラダとアンチョビーも。その上、料理好きな彼はパパパッと持ってきたばかりの材料で前菜を作ってくれた。
パンをスライスし、生野菜と薄くスライスしたレモンとアンチョビを乗せてオリ−ブオイルをかけたもの(上写真中央)。
シルビオは化学治療を受けて直射日光はいけないと帽子をかぶっている。
イタリアの台所ウェブ版
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パパパッの前菜
シルビオがパパパッと作ってくれた前菜。一見同じに見える家庭用パンだけど、それぞれ名前があって微妙に違う。彼が選んできたパンは皮が香ばしく中が適度に湿気を含んでやわらかくとても美味しかった。
レモンは我が家のレモン。皮が香ばしく酸味が程々でサラダにして食べられるご自慢のレモン。
本日のメインのイカスミスパ
予定よりシルビオ夫妻が二人増えてパスタの量が増えたのと、フラッシュのせいで色が薄くなってしまった。美味しかったからいいけど。
セピアとじゃがいものセコンド・ピアット
イカスミを取った後のセピアとじゃがいものセコンド・ピアット。
晩春に雨季のある日本の初夏の感じ
気温が上がって湿気がとばされて、空気が澄んで空の青と新緑が目に眩しい。。晩春に雨季のある日本の初夏の感じ。イタリアは5月から雨が極度に少なくなるので初夏から真夏は枯れ色になるのでした。
日曜はいろいろ家の内外でやることがたくさんあったけど、重病を抱えた友人のコールは見逃せない。お陰でのんびりできたし、奥方も、彼はずっとイライラしてたから気が晴れたみたいでよかったと言っていました。
次回予告
日本から親戚がやってきました。そこでとっておきのローマ伝統料理、子羊の腸のパスタ「バイアータ」をふるまいました。EUがEU参加国に対していろいろうるさいことを言い始め、食品でかなり制限されたものがあり、これもそのひとつです。次回はこっそり売ってくれる肉屋さんがいないと作れない子羊の腸で作るパスタです。
ダニエラの超料理→こちらから
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