Cucina Italiana

クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第152号

日本にもあるイタリアの食材店イータリー(EATALY)

はじめに


 イタリアでは、豊富なイタリア各地の食材を背景に、選りすぐりの高級食材を売る高級食材店が発達しています。このような中で、2007年にトリノで開店したのが、高級食材店とスーパーマーケットの間に商機を狙ったイータリーです。手頃な高級食材を大規模に提供し、イートインコーナーに力を入れています。
 
 イータリーはイタリア中の食材をひとつの場所で見ることができます。お金に余裕のある人や、お祝い事のときなどに、普通 のスーパーで売ってないものを買い出しに出かけます。 食にこだわったイタリアならでの総合食材店です。
 
イタリアの台所ウェブ版
https://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html

 

イータリー(EATALY)


 イータリーの店名は、「食へる」という意味の「EAT」と「イタリア」の「ITALY」から成り立っています。『イタリア食品を食へる』というのが名実共に店のコンセフトで、適正な価格で質の高いイタリア食品が提供されています。
 
 例えばローマ店であれば、肉製品、野菜、果物、魚・貝・海産物、ワイン、パスタ、オイル製品、 調味料等19分野のイタリア産食品を並んでいます。その中には料理の本迄あります。
 
 EATALYの特徴は、レストランやイートインコーナーがあること。特にここのイートインコーナーは、各フロアごとに設置されており、手軽な値段で食事を楽しむことが出来ます。下手なトラットリアよりおいしく、10ユーロぐらいでも食事が出来るので、大変にぎわっています。

 

各地に展開するイータリー


 イータリーは、2007年にトリノで第一号店がオープンした。現在、イタリア国内には、現在トリノのほかにローマ、、ミラノ、ジェノヴァ、ビエンツァ、 ボローニャ、トリエステ、フォルリ、フィレンツェ、バーリ、モンティチェッロ・ダルバにフードコートを店内に備えたイータリーの店舗を構えています。
 
 イタリア国外では、アメリカ(ニューヨーク、シカゴ、ボストン)、コペンハーゲン、サン・パウロ、モナコ、イスタンブール、アラビア、日本、韓国に店舗を出しています。日本では2008年に代官山に大規模な(といってもイタリアほどでない)旗艦店を開店していますが、14年に閉店となっています。現在は日本橋三越店と2017年に開店した東京駅内のグランスタ丸の内店の2店舗となっています。

 

グランスタ丸の内店


 東京駅の地下街にある周囲の店舗と比べて、小規模スーパーマーケット程度の広さのある大きなお店です。とはいうものの、以前の代官山の広場の一角に大きなスペースを占めていたイータリーからみると大分規模の小さいものです。もちろんローマ店の17000平方メートルのビルと比べようがないのですが。
 
 一方、代官山店ではスーパーのような陳列をしていたのですが、こちらはディスプレイの仕方が格段にすばらしいものとなっていました。弊社の現地担当者に聞いたところ、このディスプレイの仕方はイタリアそっくりだということです。
 
 商品も肉製品、野菜、果物、ワイン、パスタ、オイル製品、 調味料と言ったようにそれなりに充実していました。料理関係の本がディスプレイに使われていることなどは新鮮でした。東京とその周辺にあるイタリア食材店はもとより、百貨店のイタリア食材売場よりも充実しているとの印象です。

 

食材へのこだわり


 やはり食材へのこだわりは半端でなく、例えば生ハムであれば、パルマ産だけでなく、パルマ産と1、2を競うサンダニエーレ産の生ハムが味見ができるように並んでいます。もちろん購入や味見をする場合は、その場でスライスしてもらえます。実際にサンダニエーレ産を購入して、サルティンボッカにして食べたのですが、そのお味はこれまでに経験したことのない秀逸なものでした。
 
 なんと言っても感心したのは、いずれの生ハムもイタリアで高品質の代名詞となっているDOP製品だということでした。どうやら食材の各分野で精選した商品を選ぶ=DOP製品となるということでした。日本にこれらDOP製品を輸入する手間を考えると、並大抵でない努力をされているのだと感じました。
 
 とはいうもののやはり値段は高いです。ついでにパルミジャーノ・チーズを買おうとしたのですが、いつもKALDIで買うDOP付きZanettiの3倍します。さすがに3倍ですとZanettiがよいと思いました。ちなみにサンダニエーレ産生ハムは、同じようにスライスして売る駒場の食材店と同程度の値段でしたので、こちらは納得しています。
 
 イタリアのD.O.P.食材の内容は→こちらから

 

次回予告


 ピッツァ研修を受けたT.T.さんから、研修の際に配られた教本を見せてもらいました。化学式で料理のおいしさや職人技を説明したユニークな教本です。次回はこの教本を紹介します。
 
ウェブ版イタリアの台所→
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発行


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