Cucina Italiana

クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第148号

ルッカのジリオ

はじめに


  毎年10月の末から11月初めにかけて、フィレンツェから電車で北へ向かって1時間ほどの所にあるルッカでイタリア最大規模のコミックスフェアが開催され、Midoromaさんは毎回参加してます。
 
 ルッカはフィレンツェが州都であるところのトスカーナ州にあり、独特の料理があります。毎年、少なくも一回は食事するレストランがこちら。リストランテ・ジリオ です。
 
 このレストランは「リストランテ」ですから、布のテーブルクロス、制服を着た給仕さんがいます。それでも、気取った雰囲気がなく、一人でも気兼ねなく食事が楽しめます。コミックスフェアのスタッフやゲストには食事券が配布され、食事券に応じるレストランはそれ用のメニューを用意します。
 
 ジリオのホームページはこち→こちらから
 
イタリアの台所ウェブ版
https://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html

 

かぼちゃのビロードとゴルゴンゾーラのフォンデュ


 コミックスフェアの食事券では、「メニューコミックス2018」の中から3皿選べます。これにワインと水がつきます。Midoromaさんはイタリア人らしく、コースで第一の皿(炭水化物)、第二の皿(タンパク質)、そしてデザートを取ることにしました。
 
 最初に選んだのは、第一の皿のかぼちゃのビロードとゴルゴンゾーラのフォンデュ。「かぼちゃのビロード」とはビロードの様になめらかにした(スープ)という意味の料理用語です。火を通して柔らかくした材料を濾してすべすべにします。ちょうどかぼちゃの季節ですし、トスカーナはどこも野菜料理が美味しいので、選択技はこれしかありません。かぼちゃの甘味とゴルゴンゾーラの辛味がよいハーモニー。そしてクリームスープの滑らかさと焼いたパンのカリカリのギャップもまた口内感覚を刺激してくれました。

 

バッカラ(干しダラ)とひよこ豆


 赤ワインも牛肉も美味しい土地柄ですから「肉団子の赤ワイン煮」にしようかと迷ったのですが、おとなしくお魚にしました。
 
 バッカラは鱈を塩漬けにして、その塩を洗い流して食材にします。これもひよこ豆の硬さと甘み、バッカラのやわらかさと塩味がよくマッチしてました

 

お供の白ワイン


 「定食」に付く一杯のグラスワインではありますが、ちゃんと何種類からか選べるようになってます。それが「リストランテ」であることの誇り。
 
 ちょっと腰があってゴルゴンゾーラやバッカラのような癖のある味によく合いました。

 

ジャンドゥーヤのクリームとクリームジェラート


 ジャンドゥーヤはトリノ生まれのカカオとナッツを混ぜたチョコレートで19世紀半ばに誕生してます。ジャンドゥーヤというと、イタリア人はこのジャンドゥイオットを思い浮かべます。卵をベースにしたクリームのジェラートの上に、ジャンドゥーヤを溶かしたものを乗せ、更にジャンドゥイオットをかけらにしたものをまぶしてあります。
 
 これを選んだ時に給仕さんに「Ottima scelta!(ナイス チョイス!)」と言われました。外交辞令であったにせよ、イタリアでの食事に対する考え方がよく出ている言葉です。 まず、選択したものを褒める、のが褒め言葉になること。つまり、食事の選択には服を選び、うまくコーディネートした時に褒め言葉が出てくるようにセンスが問われる、ということです。
 
Ristorante Giglio
 住所:Piazza del Giglio 2 Lucca
 電話:0583 494058
 火曜定休、水曜は夕食のみ

 
 ルッカのジリオ→こちらから

 

次回予告


 しょっちゅう行くスーパーには製パン屋さんが入っているところがあります。 入り口のすぐそばで、スーパーに入るなり香ばしい匂いがして、ついついパンを買ってしまうのです。 次回はローマのゴマパンです。
 
 ウェブ版イタリアの台所→
 http://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html

 

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