Cucina Italiana

クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第77号

ワインの大地、イタリアのワイン

はじめに


 温暖な気候のイタリアでは北はアルプスの麓から、南はアフリカ大陸のチュニジアに近いパンテッレリーア島まで、すべての地域でブドウが栽培されています。
 
 しかもブドウの種類は1000種類以上あり、ブドウの品種としては、ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、ネーロ・ダヴォラといったイタリア土着種が多く使われています。この他フランス原産の品種も生産されており、ワイン銘柄は多種多様となっています。古代ギリシア人はイタリアの土地をワインを生む大地と呼んでおりました。
 
 かつては安ワインの代名詞とも呼ばれたイタリアワインは、生産者の努力により品質が世界トップクラスとなっており、2016年にはワインの生産量ではイタリアが世界一となっています。
 
詳しい内容は→こちらから
 
協力者と刊行内容
http://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html

 

ワインの原産地表示制度



DOCGを獲得したヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ(写真右)

 イタリアでは法律でワインの原産地表示が制度化されています。上からDOCG・DOC・IGT・VdTに分類されています。上位の基準ほど生産地域、品種、品質、熟成度、生産方法等の細かい規定に適合・合格していることが必要になっています。一般にDOCG、DOCに分類されたものが上級のワインと考えられています。VdTはテーブルワインを意味します。
 
 とはいうもののテーブルワインクラスでも高品質のワインがあり、庶民は日常用のワインをワイン専用のポリタンクを使って、生産農家から安く直接購入して楽しんでいます。
 
 イタリアの食品基準→http://www.ivc-net.co.jp/food/culture/standard.html

 

地元料理に合わせた各地のワイン



ワイナリーで味わう地元料理
(サン・ジミニャーノ)

 ワインはローマ時代からイタリアの人々に楽しまれており、「ワインのない食事は楽しくなく、健康によくない」といわれているように、イタリアの食事の基本的要素になっています。イタリアでは地域ごとに独特の農畜産物、魚介類、野禽類、加工食品等の豊富な食材があり、地域の食材を使った地元料理が発達しています。
 
 この地元料理に合わせて、地域ごとにワインが開発されていると言って過言ではありません。このようなことから地元のワインでその土地の料理を食べるのが、イタリア料理のいちばんおいしい食べ方とも言えるのです。
 
 イタリアを訪問される際には、その地域の地元料理を楽しまれるだけでなく、合わせてワインも楽しまれてみられては如何でしょうか。
 
 トスカーナのワイナリー→こちらから
 ピエモンテ州バローロ、バルバレスコのワイナリー→こちらから
 フラスカーティワイン(ローマ)→こちらから

 

次回予告


 イタリアの中で、レモンと言えば、アマルフィーが浮かぶほど、有名です。これから作られた庶民のリキュール・リモンチェッロは、アマルフィーの特産品です。Midoromaさんがアマルフィーのレモンとリモンチェッロを紹介致します。
 
協力者と刊行内容
http://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html

 

発行


ITALIAN VIDEO COLLECTION NET
 
株式会社イタリアンビデオコレクション
情報の投稿・ご意見・お問合せは
info@ivc-net.co.jp
イタリアでのビジネスや旅行は
http://www.ivc-net.co.jp/