ピッツア職人養成講座・ナポリピッツァの起源

 古代ギリシャとローマの人々は、いくらかの野菜、魚とハーブを加えたパンやコーン・スープを食べていました。 穀類は、現代よりより重要な食物と考えられました。 ギリシア人が「Artos」と呼ばれている白いピザを食べており、実際、ポンペイ(ナポリ)の発掘の際、ダメージを受けていないパン(写真左)が発見されました。西暦79年のベスビオ火山噴火の際に、オーブンに残されたものが見つかったのです。
 古代ローマでは、当時の人々はパブリックのオーブン(写真右)で料理しました。彼らは2種類のパンを作りました。パブリックのオーブンでは、ギリシアの奴隷がローマの人々と兵士のためのパンを作っていました。 このサービスと引き換えに、ローマ皇帝はギリシアの奴隷を奴隷から解放したということです。

 もう1種類のパンは貴族の家庭内で生産されました。各々の貴族(裕福な市民)は、パンを作るため、自宅にオーブンがあり、石臼と器材がありました。 「focaccius」という語は「火に関連がある」ということを意味します、または、それは火または、灰の熱によって、料理される圧縮したパンを意味します。

 このようなパンが、ピッツァの起源と考えられています。


<古代ローマのパンを再現したピンサ>

 ローマでは食べられない古代ローマ起源の料理を提供してくれるレストランがあります。これが店名にもなっているピッツァの原型のピンサ(PINSA)なのです。オリジナルの名前は圧迫するという意味のラテン語「pinsere」。元々はキビ、大麦、オート麦の粉でつくり、楕円形に伸ばしたものを熱した石版の上で焼いて、神々に捧げた食べ物でした。

 このピッツァの原型を2002年から現代によみがえらせたのはコッラード・ディ・マルコ氏。ピンサ用の粉の販売もしている。現在のピンサは小麦、米、大豆の粉で作り、酵母を入れて70時間自然発酵させて作る。この自然発酵のおかげで重くない、消化しやすい「ピッツァ」が出来上がるのです。

 トッピングは通常のピッツァと同じ。この店独特のトッピングもある。古代ローマの味覚を試してみたい方は、こちらを是非お尋ねください。

 お店の訪問記は→こちらから

お店の場所
お問い合わせ、お申し込みは、下記までお願いします。
株式会社イタリアンビデオコレクション
Tel 045-761-1893 Fax 045-761-7488
お問合せ  info@ivc-net.co.jp