晩秋の茸狩り / ナポリピッツァを説明し尽くす教本

 
目 次
1.はじめに
2.晩秋の茸狩り
3.ナポリピッツァを説明し尽くす教本
4.主要駅のプラットフォーム入場制限
5.あとがき

1.はじめに

 イタリアでは秋になると、ポルチーニ茸狩りに週末出かけます。 ポルチーニ茸は日本の松茸ほどではありませんが、キノコの中では高価でお店で買うと高い茸です。比較的素人でも取ることができるので、イタリア人は秋になると目の色を変えて山に入り込むと言われています。でも日本同様イタリアには 食べられる茸が沢山あります。ですので、郊外に住む人たちはお散歩を兼ねて、格好を整えて、近くの林に茸狩りに出かけます。

2.晩秋の茸狩り

 舅はアウトドアが好き。しかも収穫のあるキノコ狩りは晩秋の楽しみ。一応イタリア男なので、キノコ狩りのスタイルを決めてMidoromaさんちにやってきました。農場のようなMidoromaさんの家のお庭には、二箇所ほどキノコが出てくる林があります。今回、舅はいそいそと、ミモザの林へ出かけて、嬉しそうに戻ってきました。
 
 かごいっぱいの「Mazzo di tamburo」太鼓の束、とでも訳せる名前をもつキノコ。ネットの日本語の画像検索で、ざっと見てみたけど、同じキノコには巡りあえず。日本には育たない種類なのかも。
 
 帽子にカゴに木の枝の杖。いかにもな姿に自分で笑って、写真を撮ってよと言った舅。かわいいでしょ。この大量のキノコ。大きい4枚は炭火で焼いて食べて、残りはフライパなんで炒めて、冷凍庫へ保存。好きなときにキノコパスタが食べられます。
 
 この頃になると、恒例の暖炉はじめをします。家の暖炉に炭火を使って火をくべるのです。気温が下がって、夜半湿気が降りてきたので、点火。火の暖かさはとっても優しいです。

3.ナポリピッツァを説明し尽くす教本

  ナポリのピッツァ職人養成講座の プロ・コースの参加者に配られている「La Pizza Napoletana ナポリピッツァ-職人技の化学分析など」という教本の日本語版が出版されました。この教本はナポリの名人ピッツァ職人(マスターピッツァイオーロ)エンツォ・コッチャさんがナポリ大学の農学部と共同でまとめた本です
 
 この本はイタリアでは、非常なセンセーションを引き起こしています。なぜならこれまで職人のレベルに止まっていたナポリピッツァのおいしさを、分子や空気、水分の組合わせ等により具体的に示したものだからです。つまりナポリの職人技がどのように美味しさにつながっているか、明らかにしたものなのです。
 この本は、丸善出版より今年より発売されたものです( 5000 円+消費税)
 
 本のカタログ→https://www.maruzen-publishing.co.jp/fixed/files/pdf/303670/catalog_pdf_303670.pdf

4.旅の情報:主要駅のプラットフォーム入場制限

   2018年からテロ対策強化の一貫として、ローマのテルミニ駅、フィレンツェのサンタマリア・ノベッラ駅、ミラノの中央駅など主要駅のプラットホームに入ることができなくなりました。中に入る為には列車のチケットを提示しなければならなくなっています。ホームとの間は透明のアクリル板で仕切られており、この改札を通らねば中に入ることができません。日本と異なり、入場券は無いので、プラットホームに入れるのは、チケットを持った人だけです。今までは待ち合わせを駅にすることは普通だったのですが,これ以降駅の構内で待ち合わせするのは非常に困難になっています。

5.あとがき

   プロチダ島はナポリ湾をちょっと出たところ、イスキア島の手前にある4平方キロの小さな島です。世界的にヒットしたイタリア映画「イル・ポスティーノ」が撮影された島として、一躍有名になりました。次回は、 映画 「イル・ポスティーノ」が撮影されたプロチダ島の紹介です。
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