イタリアのお祭(後編)

 
目 次
1.はじめに
2.イタリアのお祭(後編)
3.ローマの世界遺産のフォロロマーノ
4.旅の情報:テルミニ駅周辺の大渋滞
5.あとがき

1.はじめに

 ローマ人は、お祭好きで、仕事よりお祭を優先します。知合いのイタリア人ドライバーは、借金を抱えて、アップアップなのですが、いくらギャラを積んでも、メーデーの日は仕事をしてもらえません。労働祭日だからデモ行進にいく、というわけではありません。5月1日はローマ人達が勝手に決めた「空豆の日」なのです。友達が集まってお祝いし、空豆パーティを楽しむ日なのです。

2.イタリアのお祭(後半)

<12月31日:聖・シルベストロの日>
 皇帝コンスタンティヌスがキリスト教を公認した直後に教皇に選ばれた、第33代のシルベストロ教皇を記念する日。カウントダウンしながらスプマンテを抜きます。大騒ぎするのがイタリア流。締めは花火とレンズ豆。みんなで大騒ぎする年に一度のお祭りです。
 
<1月1日:元旦>
 元旦は朝ゆっくり起きて、ちょっとだけ特別な昼ごはんを家族で食べ、だらだらおしゃべりをしたり、昼寝をして大騒ぎした大晦日の寝不足を解消する…というのが定番。日本のように「さぁ、新しい年を迎えてなにかがんばるぞ」という意識が微塵もありません。レンズ豆は正月料理。レンズ豆を硬貨に見立て、お金が沢山入りますように、という願いを込めて食します。
<1月6日:御公現祭(ベファーナの日)>
 キリストの生誕を祝い東方の3博士がお祝いのプレゼントを持ってやってきた日とされる。この日ベファーナ(Befana)という魔女が来るといわれ、暖炉から家の中に入って来て、子供たちが寝る前に暖炉の横に置いた靴下にプレゼントを入れる。良い子にしていれば素敵なプレゼントを、悪い子には墨を入れると伝えられています。イタリアの子供達はこの時期2回プレゼントをもらいます。クリスマスから大晦日、正月と続くごちそうが、ようやく終わります。
 
<復活祭・イースター(Pasqua):「春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日」>
 復活祭は金曜日に処刑されたキリストが復活したことを祝う、キリスト教徒にとってクリスマスに並んで大事なお祭りです。
 
<Pasquetta (小さい復活祭):日曜日の復活祭の翌日で祭日>
 月曜日は「小さな復活祭」で祭日。この日も食べることになっている。何しろお祭りは食べる、食べる。1日じゃ終わりません。
 
<コムニオーネ〜聖体拝受>
 春はコムニオーネの季節。カトリックのキリスト者になるための大事なお祭りで、初めて「キリストの肉(聖体)」である薄いおせんべいのようなものをミサの後に司祭さんに口に入れてもらいます。ミサに続いてレストランでの食事が続き一日仕事となります。
 
<4月25日:イタリア解放記念日で祝日>
 解放記念とは、1945年の第二次世界大戦のイタリア終戦日です。イタリアの終戦は複雑で、敗戦というより、解放記念、という呼び名がふさわしいですね。イタリア解放記念日というのは第二次世界大戦でドイツ軍に占領されていた地域が解放された記念日で国民の祝日です。
 
<5月1日:メーデー>
 メーデーは共産党が強かった時の名残か、国の祭日。春たけなわの時でもあり、野外でわいわい飲み食いするのが習慣です。この時期が旬の空豆を食べるのも習慣。ローマでは生の空豆と羊のチーズを合わせて食べるのを乙としています。

3.ローマの世界遺産のフォロロマーノ

 ローマ歴史地区を構成する世界遺産として1980年に登録されたのがフォロロマーノです。パラティーノの丘の麓にはフォロロマーノがあります。パラティーノの丘は、ローマのフォーラムを見渡すことのできる場所にあったことから、様々な施設が置かれていました。
 フォロロマーノでロムルスが最初の戴冠を行ったとの伝説があり、また後に皇帝コンスタンチヌスが壮麗な宮殿を造っています。古代ローマの街の中心であり、政治の中心であったのがフォロロマーノです。現在でも発掘作業が続けられています。
 ここには元老院があった建物 クーリア, サクラ通り, セプティモセベロ凱旋門があります。見逃せないのは マメルティーノ牢屋 で、ここでは、かつて使徒パオロとピエトロが投獄されていました。フォロロマーノはフォーリ・インペリアーリ 広場の後方にあり、ローマの考古学の中心となっています。左側には世界一有名なコロンナ(円柱)と トライアヌスの市場があります。
 
 フォロロマーノの紹介は→https://www.ivc-net.co.jp/guide/rome/foro.html

4.旅の情報:テルミニ駅周辺の大渋滞

 テルミニ駅は新しく大改装され、ショッピングモールが出来るなど、非常に便利になっております。そのため駅周辺では大渋滞が発生するようになっています。二重駐車が常態化しており、さらに取り締まりも厳しくなったことから、テルミニ駅での送迎が困難になっています。列車で訪問される方は十分ご注意ください。

5.あとがき

 温暖な気候のイタリアでは北はアルプスの麓から、南はアフリカ大陸のチュニジアに近いパンテッレリーア島まで、すべての地域でブドウが栽培され、ワイン作りがおこなわれています。かつては安ワインの代名詞とも呼ばれたイタリアワインは、生産者の努力により品質が世界トップクラスとなっており、2016年にはワインの生産量ではイタリアが世界一となっています。次回はイタリアワインを紹介します。
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