イタリアがお休みになるフェッラゴースト/いつでも入れるエメラルドの洞窟

 
目 次
1.はじめに
2.イタリアがお休みになるフェッラゴースト
3.いつでも入れるエメラルドの洞窟
4.8月15日はFerragosto(フェッラゴースト)のお休み
5.あとがき

1.はじめに

 イタリアでは「フェッラゴーストには事件を起こすな、病気になるな」と言われてます。馴染みの弁護士さんもかかりつけのお医者さんも休暇をとっているからです。病院も医長さんは休みを取ってます。かかりつけのお医者さんや小児科はインターンなどの代わりが待機します。さすがにホテルは開いてますが、有名レストランなどは閉まります。真夏の祝日、フェッラゴーストはイタリア中が休みとなり、観光客はホテルで静かにしていなければならない日です。

2.イタリアがお休みになるフェッラゴースト

 8月にはイタリアで大事な祭日があります。8月15日。日本では敗戦記念日、そして旧盆、キリスト教世界では聖母マリアの昇天祭。我がイタリアではカトリック国としての面では「聖母マリアの昇天祭」ですが、一般にはその名前「Assunzione」と呼ばず、「Ferragosto(フェッラゴースト)」と呼びます。この名前の起源はラテン語のFeriae Augustiで「 アウグストゥスの休日」という意味です。このアウグストゥスは、かの、古代ローマの第一代皇帝のことなんです。
 
 8月15日の祭日とどういう関係があるのかというと、アウグストゥスが決めた祭日だからです。紀元前18世紀から祭日ですから、その後出てきた「聖母マリア昇天祭」より古いのでイタリア人にとってフェッラゴーストのほうが、もう、DNAのレベルに染みこんでしまっているのです。アウグストゥスの頃から、15日を中心に仕事も戦争も農作業も休止して、お祭りをしてました。農作業や戦争に使う動物を花で飾ったり、競争したりしてたそうです。その名残がトスカーナのシエナで8月16日に行われる「パリオ」という裸馬の競争です。
 8月のことを英語でAUGUSTといいますね。「アウグストゥス」と似てると思いませんか?アウグストゥスをローマ字で書くとAUGUSTUSです。(イタリア語だとAGOSTO)
 当時の為政者は暦を作るのが大事な仕事の一つでした。紀元前44年に1年を365.25日とする「ユリウス暦」をシーザーが採用し、それを記念してシーザーの家名である「ユリウス」を7月の名前にしました。英語でJulyですね。ラテン語読みだとJUは「イウ」になります。7月を選んだのは、多分、シーザーが7月生まれだからです。 その後、アウグストゥスが閏年の変更などをして8月にアウグストゥスの名を残したと言われてます。ユリウスはジュピター、アウグストゥスは神々を統合した物の尊称で、歴史上の人物の名前ではないとする研究者もいるようです。
 
 いずれにしても、古代ローマの様々を知るにつけ、いかにヨーロッパの風習、歴史に大きな跡を残しているか改めて感心というか、興味がさらに深くなります。
 詳しくは→http://www.ivc-net.co.jp/cult/wind/2018/313.html

3.いつでも入れるエメラルドの洞窟

 風光明媚で有名なアマルフィ海岸線。このアマルフィとポジターノの間にエメラルドの洞窟があります。1932年に偶然漁師が発見した洞窟だそうです。
 
 この種の洞窟としては、カプリの青の洞窟が世界中に知られていて有名です。でもカプリは海が荒れて、良く洞窟に入れなくなります。というのも大型のモーターボートで近づき、手こぎの小舟に乗り換えて入らねばならないからです。弊社のガイドのヤマネさんも5回チャレンジしてようやく入ることができました。じつは、南イタリアの海岸線には有名じゃない洞窟がたくさんあって、それぞれきれいなのです。ヨットやモーターボートを持ってるとそういう美しい景色に巡り会えるのです。持ってない人は観光客として入れるところに行くしかありません。カプリで海が静かで好天に恵まれるというのはなかなかありません。確実に入るのなら、エメラルドの洞窟がお得です。しかもゆったりと見ることができます。
 エメラルドの洞窟は→http://www.ivc-net.co.jp/cult/kaze/247.html
 
 カプリの青の洞窟は→http://www.ivc-net.co.jp/cult/kaze/219.html

4.旅の情報:8月15日はFerragosto(フェッラゴースト)のお休み

 この日はどこに行ってもお休みで日本のお盆のようなものです。前の晩は大晦日の様な感じで、みんなでレストランに行って、食後に花火を打上げます。街によっては花火大会があったりします。食事はみんなで集って、基本的には外、できればアウトドアで昼食、というのがフェッラゴーストの暑い夏の伝統的な過ごし方です。
 
 大体、主なレストランもフェッラゴーストを挟んだ週は休業に入ります。とにかくこの時期は開いていることが先決ということであまり選択技が無いのです。「夏季のかき入れ時に休む」という精神構造が日本のお客さんには理解できないかと思いますが、何しろ2千年続いている祭日なので、急にメンタリティを変えることはできません。この時期イタリアに訪れる方は、ご注意を。。。。。。
 
 イタリアの休日は→http://www.ivc-net.co.jp/info/event.html

5.あとがき

 ローマの歴史地区がユネスコの世界遺産に認定されているのはご存知の通りです。 歴史地区はその景観を守るためにいろいろ規則があります。ただし、これは世界遺産と認定されたからではなく、1870年にイタリアが統一されてからいろいろやってきた結果なのです。次回はローマの景観を守る努力をご説明します。
 
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