ナポリとイタリア南部の世界遺産

 ナポリはスペインのブルボン家の支配が長く、独特の建築遺産が残されており、火山の噴火で埋もれたポンペイや、アマルフィー等の景勝地があります。またイタリア南部地域にはギリシア文化や地中海文化の影響の色濃い、トゥルッリのようなこの地域でしか見ることの出来ない人類遺産があります

ナポリ歴史地区(1995年登録):
 ナポリは紀元前470年頃にギリシアの植民都市として建設されたことにさかのぼる。11世紀にノルマン人が侵入してナポリを支配し、その後ホーエンシュタウフェン家の支配に入った。13世紀に入ってアンジュー家がこの地でナポリ王国を興し、ナポリは繁栄を迎える。16世紀前半にアンジュー家が衰えると、ナポリはスペインの支配下に入った。1860年にイタリア王国へ併合されるまでブルボン家による支配を受け続けました。主な登録された建造物は以下のようです。
 ナポリの紹介は→こちらから

<卵城>
 12世紀にノルマンの王によってたてられた城。城の基礎部分に卵を植え込み「この卵が割れた時には、城だけでなくナポリに危機が迫る」との呪文がかけられたとの伝説がある。俗に言われる「ナポリを見てから死ね」は、卵城から見た景色の事だと言われている。
<ヌオヴォ城>
 ヌオヴォ城(Castel Nuovo)は「新しい(Nuovo)城」を意味し、卵城と区別するために命名された。13世紀にナポリ王カルロ1世が、フランスのアンジェ城をモデルに建築したといわれている。アンジュー家支配末期に度重なる戦闘の舞台となり、大きく破損するが、15世紀から18世紀にかけて改築されて、現在に残ります。
<サンテルモ城>
 サンテルモ城はナポリの町を見下ろすヴォメロの丘の上に建つ。アンジュー家により1275年頃、初期の城郭が建築され、その後、アンジュー家により拡張された。16世紀には、スペイン人がナポリを支配するところになり、星型の近代城郭へと改修された。

カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョの邸宅群(1997年登録):
 カゼルタ宮殿は、イタリア、カンパニア州にある宮殿で、ブルボン家のナポリ王が建てた。18世紀にヨーロッパで建てられた中で最も巨大な宮殿といわれています。サン・レウチョの邸宅群は、イタリアカンパニア州カゼルタにある邸宅群です。ヴァンヴィテッリの水道橋は、カゼルタ宮殿とサン・レウチョの邸宅群に水を供給するために建設された水道橋です。カゼルタ宮殿、サン・レウチョの邸宅群ともに、1997年にUNESCOの世界遺産に登録されています。

ポンペイ、ヘルクラネウムおよびトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域 (1996年登録)
 ポンペイは、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市で、79年のヴェスヴィオ火山噴火よって地中に埋もれたことで知られ、その遺跡は、価値ある出土品も多く、ローマ時代の人々の生活を伝えています。
 ヘルクラネウムは、古代ローマの町で、その遺跡はイタリアのカンパーニャ州エルコラーノにある。ポンペイ同様79年のヴェスヴィオ火山噴火よって地中に埋もれています。ポンペイよりも比較的保存状態が良く、観光客も少ないことからお勧めです。
 
 ポンペイの紹介は→こちらから
アマルフィ海岸(1997年登録):
 ソレント半島南岸の海岸でティレニア海・サレルノ湾に面しています。世界一美しい海岸と言われ、白い町並みがまぶしい高級リゾート地です。1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。
 
 アマルフィ海岸の写真集は→こちらから

マテーラの洞窟住居(1993年登録):
 洞窟住居群サッシで有名なマテーラ。その歴史は古く旧石器時代迄さかのぼり、13世紀に建てられた岩窟教会もあります。今も残る住居跡は物寂しげな雰囲気を醸し出します。 サッシとはイタリア語で石の事。サッシ住居は石の住居。 旧市街はまるで抜け殻のように静かで、荘厳さを感じさます。

アルベロベッロのトゥルッリ(1996年登録)
 トゥルッリとは、南イタリアのプーリア州で見られる、伝統的で独特な建築様式の家屋です。特にアルベロベッロには、 このトゥルッリが密集した地域があり、その珍しい町並と 個性的な姿は、後世に残すべき貴重な世界遺産と認められ、1996年12月、ユネスコの世界遺産に 登録されました。。
 
 アルベロベッロとプーリアの世界遺産の紹介は→こちらから

デル・モンテ城(1996年登録):
 13世紀に神聖ローマ帝国のフレデリック2世がプーリア州のバーリ近郊に建てたイスラム様式と北ヨーロッパのゴッシク様式がうまく混ざりあった城です。東西様式の融合とも呼ばれています。

パエストゥムとヴェーリアの考古遺跡群やパドゥーラのカルトゥジオ修道院を含むチレントおよびヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園(1998年登録):
 イタリア南部カンパーニア州サレルノ県にある遺跡群です。パエストゥム (Paestum) は、保存状態の良い古代ギリシア、古代ローマ遺跡です。ヴェーリアは、紀元前6世紀頃にギリシャ人たちによって建造されたもので、哲学者パルメニデスやゼノンも含むギリシャ・エレア派の根拠地だった都市です。この遺跡やパドゥーラ修道院を含む一帯は、チレントおよびヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園に指定されており、マグナ・グラエキア時代や中世に重要な地域として機能してきた歴史をとどめる場所として、1998年にユネスコの世界遺産に登録されています。