イタリアの世界遺産
イタリアでは2017年12月現在で、ヴァチカンとスイスと共同登録のものを含めて、55カ所の世界遺産がユネスコに登録されています。うち50カ所が文化遺産で残りの5カ所が自然遺産となっています。
地中海文明、ローマ文明、キリスト教文明、中世・ルネサンス、そして現代に通じる近代の歴史を持ったイタリアは、世界遺産の核となっている文化遺産の宝庫です。登録個所は日本の倍以上になっており、世界で最も登録数の多い国になっています。(括弧内は登録年)
ローマとその周辺の世界遺産
エトルリアやローマ時代の遺跡が残り、中世のパラッツォやヴィラが現存し、ルネサンスやバロックの至宝が展示されているローマは、世界遺産の宝庫です。
フィレンツェ周辺とトスカーナの世界遺産
ルネサンスで栄えたフィレンツェを中心にシエナ、ピサ、サンジミニャーノ、アッシジなどの中世起源の街があり、景観の素晴らしいオルチャの谷があります
ナポリとイタリア南部の世界遺産
ブルボン家の建築遺産が残るナポリ、噴火で埋もれたポンペイや景勝地のアマルフィー、トゥルッリのアルベルベッロ等地中海文化の影響の色濃い地域です
ミラノと北西部の世界遺産
有史以前の人類遺産がある他、多くの化石の発掘された自然遺産もあります。また、産業革命時代の遺産やレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐も必見です
シチリアの世界遺産
シチリア島は地中海の中央に位置し、古代カルタゴ王国のあったアフリカ大陸とイタリア半島の中間点にあり、文明の交差する地点でした
ベネチアと北東イタリアの世界遺産
海上貿易都市国家として栄え「アドリア海の女王」と呼ばれたヴェネチアを初めとして、モデナ、パドヴァ等の中世に栄えた多くの都市群のある地域です
イタリア半島中部の世界遺産
ビザンティン帝国西領域の首都であったラヴェンナやルネサンス最盛期の面影が今なお残る、イタリアの歴史・文化遺産の残された珠玉の地域です
トリノ、ジェノバ、サルデーニャ島の世界遺産
イタリア統一運動の際主力となったサヴォイア家の建造物の残るトリノを初めとして、ジェノヴァ、サルディニア島の歴史的な文化遺産です