アルベロベッロと周辺の世界遺産

 プーリア州はナポリから200km離れた、アドリア海側の州で、イタリア半島のかかとの部分に位置します。農産物、海産物が豊富で食事のおいしい地域としても知られています。
 
 円錐形の屋根を持つ白い民家、トゥルッリ。南欧の輝く太陽と、トゥルッリのコントラストがメルヘンの世界に誘います。このような光景は世界で例がなく、プーリア州のアルベルベッロでしか見ることができません。

アルベロベッロのトゥルッリ(1996年登録):
 トゥルッリとは、南イタリアのプーリア州で見られる、伝統的で独特な建築様式の家屋です。特にアルベロベッロには、 このトゥルッリが密集した地域があり、その珍しい町並と 個性的な姿は、後世に残すべき貴重な世界遺産と認められ、1996年12月、ユネスコの世界遺産に 登録されました。
 
 この時代の国王は、法令で国王の領地内に、許可なく建築物を建てる事を禁じ、許可を得た建築物には税金が課されました。王の目を盗んで町を興すための 「秘策」として、「壊しやすい建築物」を建てさせたのです。しかし、壊しやすい家の建築に際し領主は、「モルタルなどの接着材料を使わない事」と言う条件を与えました。これが、このトゥルッリと呼ばれる特異な形の 建築物を生み出す結果となりました。
 トゥルッリは、「とんがり屋根」が 特徴的な石造りの建物です。 本来白色のとんがり屋根は、長い年月を経て濃灰色となり、 建物の白壁と見事なコントラストを見せてくれます。トゥルッリの建築に使われているのは、 アルベロベッロを中心とした周辺域の地下地層で採掘される石で、 石灰質を豊富に含んでいます。トゥルッリの壁は、 外気を遮断し、「夏涼しく冬暖かい」快適な住環境を与えてくれます。 出入り口や窓を小さくする事で、その効果を一層高めています。
 
ルーチョ家のプーリア料理
 プーリア州のトゥルッリで暮らすルーチョ家でもてなされたプーリア料理を紹介します。→こちらから
 
 プーリア州のお肉屋さんは→こちらから
アルベルベッロへのカーサービス
ローマ・アルベルベッロ:450ユーロ(税別)(4人迄)
ナポリ・アルベルベッロ:330ユーロ(税別)(4人迄)
バーリ・アルベルベッロ:150ユーロ(税別)(4人迄)
お問合せはinfo@ivc-net.co.jpまで
マテーラの洞窟住居(1993年登録):
 洞窟住居群サッシで有名なマテーラ。その歴史は古く旧石器時代迄さかのぼり、13世紀に建てられた岩窟教会もあります。今も残る住居跡は物寂しげな雰囲気を醸し出します。 サッシとはイタリア語で石の事。サッシ住居は石の住居。 旧市街はまるで抜け殻のように静かで、荘厳さを感じさます。
 
デルモンテ城(1996年登録):
 13世紀に神聖ローマ帝国のフレデリック2世がプーリア州のバーリ近郊に建てたイスラム様式と北ヨーロッパのゴッシク様式がうまく混ざりあった城です。東西様式の融合とも呼ばれています。
 バーリから車で1時間です。
 
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