トスカーナ観光ガイド
<トスカーナの観光>
フィレンツェを中心としたトスカーナ地方は、イタリアの中世に都市国家が発達して栄えた地域です。そのため深い緑の広がる自然の中に、城壁に囲まれた中世の面影の残る街が点在しており、それぞれが 世界遺産としても登録されています。
いずれの街もフィレンツェから日帰り可能で、珠玉の街を楽しむことができます。
ルネサンス当時はフィレンツェと肩を並べる芸術の中心地の シエナ( 世界遺産 )はゴシックの美術が栄え、世界で最も美しいと言われるカンポ広場で有名です。
美しき塔の街として知られる サン・ジミニャーノ ( 世界遺産 )は、中世の時代には宿場町として栄え、最盛期の13、14世紀にはには富と権力を象徴する塔が72本も建てられ、現在でも15本の塔が中世の姿のまま残っています。
斜塔で有名な海洋国家として発展した ピサ ( 世界遺産 )はロマネスク様式の建築物が残っています。
丘の上の小さな街・ モンタルチーノ は、イタリアワインを代表するBrunello di Montalcinoを生産するワイン一色に染まった街です。
その他にもタルコフスキー監督の映画「ノスタルジア」にも出てくる サンガルガーノ のシトー派修道院の廃墟アバッツア(Abazzia)は、叙情詩的で、特に朝と夕方は廃墟に差し込む光彩がとても美しく、幻想の世界に誘い込まれます。
また、中世の城壁がそのまま残り、遠景から望む美しさで、トスカーナの小さな宝石といわれる モンテリッジョーニ など訪れたい街が各地にあります。
<グルメのトスカーナ>
フランス王妃となったメディチ家のカトリーヌが持ち込んだと言われるフランス料理の技法、イタリアで最上のオリーブオイル、そして極上の トスカーナワイン 、この3つが組合わさったトスカーナ料理はイタリアで最もグルメな料理として知られています。
フィレンツェにはミシェランの高い評価を受けた高級店 エノテカ・ピンキオーリから、地元のグルメに有名な Cibreo 、庶民に愛されている Zazaといったように、各種の店があります。
最近イタリアでもスローフードが流行していますが、トスカーナはスローフードで有名で、シエナやサンジミニャーノ、モンタルチーノなどの田舎町近郊には、イタリアスローフード協会の推薦店があります。
またワインを試飲、購入する付帯サービスとして、カウンターの横にサラミやチーズや生ハムといったつまみをちょっと頼んで軽食の取れる西洋居酒屋 エノテカが、街の至る所に見られるのがトスカーナの特徴です。
このグルメのトスカーナを支えているのが豊かな自然が生み出したトスカーナの食材です。トスカーナ地方の胃袋と呼ばれる フィレンツェ中央市場では、多種多様な食材についての説明や調理法を聞き、実際に市場でオリーブオイルやバルサミコ酢などのイタリア食材を試食してみることで、イタリア食材をより身近に感じることが出来ます。またシエナの幻の黒豚、チンタセネーゼのサラミ、特製プロシュットが並ぶ老舗肉屋Falorniやサルシッチャやチーズなどの高級食材店もお勧め訪問スポットです。
ワインはローマ時代の古くからイタリア人に楽しまれており、「ワインのない食事は楽しくないばかりか健康によくない」といわれているように、イタリア料理の基本的要素になっています。
イタリアで最も有名なワイン産地であるトスカーナ地方には、 ワイナリー が点在し、モンタルチーノやモンテプルチャーのようにワイン一色の街があります。
ワイナリーの中には一般の見学を受け付けているものもあり、その中にはサッシカイア(Saccicaia)を生産しているトスカーナ州ボルゲリ地方の優良ワイナリー テヌータ・サン・グイド や名門アンティノリ(Antinori)の中で唯一一般にワインセラー見学を受け入れている パッシニャーノ 、現在65カ国にワイン輸出の実績を持つ フレスコバルディ 等があります。
トスカーナの多くのワイナリーではオリーブオイルも生産しており、極上のオリーブオイルを入手することができます。
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