「ローマの休日」(Roman Holiday)を追体験

ヨーロッパ某国の王女アンは、ローマを表敬訪問中であったが、過密なスケジュールと自由のない不満から、密かに大使館を抜けだしてしまう。王女は直前に打たれていた鎮静剤のせいでベンチでうとうとしはじめた時、見かねて介抱したのがアメリカ人新聞記者のブラッドレーだった。王女はブラッドレーのアパートまでついて来てしまう。翌朝になって素性に気づいたブラッドレーは、王女のローマ体験というスクープをモノにしようと、王女を連れ歩くことに成功する。王女は美容院で髪の毛を短くし、コンドッティ通りを抜けてスペイン階段でアイスクリームを食べる。そのあとブラッドレーとスクーターに乗り、真実の口などローマの名所を巡る。王女は新聞記者に恋心を寄せるが、王女であることの重要性を再認識してホテルに帰る。その翌日、宮殿ではアン王女の記者会見が開かれる。見つめ合うアンとブラッドレー。「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」と笑顔で応えたアン王女の瞳には、かすかに涙の跡が光っていた。

サン・ピエトロ広場
表題の字幕の背景に使われたのが、バチカン寺院のドーム、クーポラから眺めたサン・ピエトロ広場とローマの風景です。

フォロ・ロマーノ(セプティミウス凱旋門)
アン王女(オードリー・ヘップバーン)が新聞記者ブラッドリー(グレゴリー・ペック)と出会ったのが、フォロ・ロマーノにあるセプティミウスの凱旋門のある場所です。

マルグッタ通り
スペイン階段からほど近いマルグッタ通りはもともと画家のアトリエ(デ・キリコのアトリエがあったことでも有名)と画廊が多かった通り。王女を案内した新聞記者のボロアパートがマルグッタ通り51番地にありました。
ボッカ・ディ・レオーネ通(青空市場)
王女が新聞記者のアパートを出て、サンダルを買うのは、青空市場のあるボッカ・ディ・レオーネ通りです。

スペイン広場
コンドッテイ通りのウインドウで切った髪を確認し、スペイン広場に出ます。スペイン階段でアン王女がジェラート(アイスクリーム)を食べ、追ってきたブラッドリーと再会します。ちなみに現在スペイン階段では, ジェラート(アイスクリーム)を食べることが禁止されていますので、ご注意を。

コロッセオ
ローマ市内巡りで2人がヴェスパ(スクーター)に乗って訪れる最初の観光地がコロッセオです。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
王女と2人で、ベスパで市内を激走し、2人が警察に呼び止められる場所です。

バルベリーニ宮(現国立絵画館)
2人が最後に車で別れる場所。王女の宿泊先にしていた舞踏会が開かれるローマ駐在大使館と設定されたバルベリーニ宮(国立古典絵画館)の正門です。
コロンナ宮
ラストシーンでアン王女が記者会見をおこなうのが、コロンナ宮の2階にある勝利の柱の部屋です。
9時ホテル出発→9時半・トレビの泉(王女がヘヤーカット)、スペイン広場(王女がジェラートを食べながら新聞記者に再会)→パンテオン(付近のバールで新聞記者とお茶)11時半→(ベスパで市内を激走)エマヌエーレ2世記念堂、コロッセオ1時
<コロッセオ界隈で食事>ローマでお薦めのピザ屋Angelino "ai Fori"で軽く昼食→2時真実の口(新聞記者が手を飲み込まれる)2時半→3時・サン・ピエトロ寺院 4時→車内から聖天使城(聖天使城の見えるティベレ川沿いのショーボートでのダンスパーティ)→バルベリーニ宮殿(王女の宿泊先)、コロンナ宮殿外観(ラストの謁見)→5時・ホテル到着
料金(税別):4人迄180ユーロ(市内交通費、飲食費は含んでいません)
