ジェラート屋ANTICA GELATERIA FIORENTINA

 お店の名前は、アンティカ・ジェラテリア・フィオレンティーナ(ANTICA GELATERIA FIORENTINA)です。フィレンツェ中央駅から近く、中央市場からも徒歩1分と地の利の良い場所に店を構えています。

 自ら売り場に立ち、手作りのジェラートを作っているオーナーのフランチェスコ・シーニ(Francesco Sini)氏。この場所でジェラート屋を始めたのは1998年のことです。
 2010年からフィレンツェで始まった記念すべき第1回ジェラート・フェスティバルとその翌年に出店したそうです。食のコーディネータ中島さんは第1回目のジェラート・フェスティバルで、数ある出店の中からたまたまこのジェラート屋でブォンタレンティのジェラートを食べて以来、粘り気を感じる程よく練られていて、濃厚でありながらも食べた後に重さが残らないアンティカ・ジェラテリア・フィオレンティーナ(ANTICA GELATERIA FIORENTINA)のジェラートのファンです。

 店内に入ると目に付くのがジェラートの看板です。イタリア語で書かれたブォンタレンティの説明書きによれば、ブォンタレンティ、典型的なフィレンツェのクリーム。1600年10月5日の晩、マリア・デ・メディチとフランス国王アンリ4世の婚姻の際にフィレンツェのベッキオ宮殿の五百人広間で招待客の為にベルナルド・ブォンタレンティがクリームを混ぜたシャーベットを実現した、とあります。
 看板にはブォンタレンティのジェラートの他にも、抹茶のジェラート、リコッタチーズにサフランとオレンジピールとレモンピールを混ぜたジェラートや、ヨーグルトにシナモンと蜂蜜を混ぜたジェラートの説明書きも記されていました。

 ショーケースの上に展示されたカップ。1.5ユーロ〜6ユーロまであります。
 値段と実物サイズが目で見てすぐにわかるディスプレーです。
 コーン型も1.5ユーロ〜6ユーロまであります。

 フランチェスコ・シーニ氏に特別に厨房の中を案内していただきました。
 小さめの厨房は整理整頓されていてとても機能的。この厨房で美味しい手作りのジェラートが作られています。まず説明してくれたのがパストリゼーション(低温殺菌)をするための器具です。この中に、牛乳、生クリーム、砂糖を入れて攪拌し、85度で殺菌したものが乳製品を原材料としたジェラートのベースになるそうです。 この器具は25000ユーロもしたそうで、日本円に換算すると約300万円ちょっと。調理器具としてはかなり高価な投資です。

 マンテカトーレと呼ばれるジェラートマシーンで練り上げます。
 フランチェスコ・シーニ氏によると、「当店で作るブォンタレンティのジェラートは、卵、砂糖、牛乳、生クリームだけでできています。マスカルポーネの味がするけれどもマスカルポーネは入っていません。現代は軽めの味が好まれる傾向にあるので、材料の配合も工夫しています。」とのこと。


ブォナ・ペティートと言って渡された1.5ユーロのブォンタレンティのジェラート