
ジリオ島でのちょっと遅れたバカンス

ジリオ島はトスカーナ州にある24平方km、1400人ほどの人口の小さな島で、透明な海から潜水に興味がある人のメッカになってます。ローマから北上して、車で約2時間ちょっとのサント・ステファノ港から連絡船でおよそ1時間の旅です。
9月の末、ちょっと遅めのバカンスを過ごしてきました。
ジリオ島は、「ポルト(港)」、「カステッロ(城)」、「カンペーセ」という三つの地域に人が住んでいます。単に「港」を名前にしてしまうというのも小さな島ならではですね。「城」は当然領主の城があったところで、島の一番高いところにあります。
我々が宿をとった「カンペーセ」は「港」ほど設備が大きくありませんが、漁師の船着場でした。今では貸しボートがその船着場(海岸ですが)を使ってます。
9月の末、ちょっと遅めのバカンスを過ごしてきました。
ジリオ島は、「ポルト(港)」、「カステッロ(城)」、「カンペーセ」という三つの地域に人が住んでいます。単に「港」を名前にしてしまうというのも小さな島ならではですね。「城」は当然領主の城があったところで、島の一番高いところにあります。
我々が宿をとった「カンペーセ」は「港」ほど設備が大きくありませんが、漁師の船着場でした。今では貸しボートがその船着場(海岸ですが)を使ってます。

町?の入り口にあるウエルカムボード
町?の入り口にあるウエルカムボードがお迎えのサインです。
宿はホテルではなく自炊の貸しアパートです。島はほとんどの物資を船で運んでくるので、物価は高くなるのが普通です。ジリオ島訪問は初めてではないので、物価の高さは実証済み。
ですから家からパスタやトマト缶、水のペットボトル、ワインを持参してきました。
町?の入り口にあるウエルカムボードがお迎えのサインです。
宿はホテルではなく自炊の貸しアパートです。島はほとんどの物資を船で運んでくるので、物価は高くなるのが普通です。ジリオ島訪問は初めてではないので、物価の高さは実証済み。
ですから家からパスタやトマト缶、水のペットボトル、ワインを持参してきました。

ピッツェリア・カピタン・ベッピーノ
でも、着いた日は旅の疲れで料理する気になれず、散歩中に目についたピッツェリア・カピタン・ベッピーノで、ここのご自慢ピッツァ「スフィラティーノ」という50センチもあるピッツァ生地に具を巻き込んだものを買いました。右の写真は半分に切ったもの。
スフィラティーノ一本買って旦那と二人で半分づつにしました。一人半分でちょうど良い量。ピッツァ生地は程よく弾力のあるナポリ風でした。ナポリ風ピッツァ生地はちょっと焦げ目がついた部分がお餅に似てて好きです。
ちなみに、店名の「カピタン・ベッピーノ(ベッピーノ船長)」というのは19世紀末に実在した人物で、カンペーサの漁師を取り仕切っていた親分肌の人だったようです。我々が借りたアパートの持ち主はベッピーノ船長の孫にあたるご婦人でした。
でも、着いた日は旅の疲れで料理する気になれず、散歩中に目についたピッツェリア・カピタン・ベッピーノで、ここのご自慢ピッツァ「スフィラティーノ」という50センチもあるピッツァ生地に具を巻き込んだものを買いました。右の写真は半分に切ったもの。
スフィラティーノ一本買って旦那と二人で半分づつにしました。一人半分でちょうど良い量。ピッツァ生地は程よく弾力のあるナポリ風でした。ナポリ風ピッツァ生地はちょっと焦げ目がついた部分がお餅に似てて好きです。
ちなみに、店名の「カピタン・ベッピーノ(ベッピーノ船長)」というのは19世紀末に実在した人物で、カンペーサの漁師を取り仕切っていた親分肌の人だったようです。我々が借りたアパートの持ち主はベッピーノ船長の孫にあたるご婦人でした。
カンペーサの顔・黄鉄鉱
カンペーサの一つの顔は黄鉄鉱。遠くエトルスク時代、古代ローマ時代から黄鉄を採取してきていて、特に20世紀の初めは重要な経済資源になっていたとのこと。
海岸に近い鉱山の口から直接鉄を船に積み込むためのケーブルを釣る鉄柱の一つが残っています。
カンペーサの一つの顔は黄鉄鉱。遠くエトルスク時代、古代ローマ時代から黄鉄を採取してきていて、特に20世紀の初めは重要な経済資源になっていたとのこと。
海岸に近い鉱山の口から直接鉄を船に積み込むためのケーブルを釣る鉄柱の一つが残っています。
トッレ・ディ・カンペーサ
カンペーサのもう一つの顔はこの塔。「トッレ・ディ・カンペーサ」カンペーサの塔という名前です。もう少し考えてよ、と言いたくなってしまいますが、飼い猫に「NEKO」という名をつけた私が言える文句ではありませんが。
塔はまず16世紀半ばにメディチ家のコジモ一世によって、アラブの海賊を見張るために建てられ、その後サンゴの密漁を取り締まるために使われました。現在、塔は個人の持ち物で、アパートとして旅行者に貸し出しています。
カンペーサのもう一つの顔はこの塔。「トッレ・ディ・カンペーサ」カンペーサの塔という名前です。もう少し考えてよ、と言いたくなってしまいますが、飼い猫に「NEKO」という名をつけた私が言える文句ではありませんが。
塔はまず16世紀半ばにメディチ家のコジモ一世によって、アラブの海賊を見張るために建てられ、その後サンゴの密漁を取り締まるために使われました。現在、塔は個人の持ち物で、アパートとして旅行者に貸し出しています。

カンペーサの海岸
砂よりも大きな粒で、やや赤っぽいのがお分かりでしょうか。実際に、砂ではなく、黄鉄を掘り出す際に岩を爆破し、それを砕いて海岸に撒いて始末した結果だそうです。
粒が大きいので、ビーチタオルやバッグを叩いてすぐに落ちるので扱いやすいです。
カンペーサの夕日。カンペーサは西に向かっているので海岸から夕日を毎日拝めます。
砂よりも大きな粒で、やや赤っぽいのがお分かりでしょうか。実際に、砂ではなく、黄鉄を掘り出す際に岩を爆破し、それを砕いて海岸に撒いて始末した結果だそうです。
粒が大きいので、ビーチタオルやバッグを叩いてすぐに落ちるので扱いやすいです。
カンペーサの夕日。カンペーサは西に向かっているので海岸から夕日を毎日拝めます。

Ristoranteダ・トニー
節約のために自炊がほとんどでしたが、レストランでも食事をしました。気に入ったのはここ。宿から徒歩3分のダ・トニー。
海岸にあるので水着で休憩できる感じのラフなレストランです。
節約のために自炊がほとんどでしたが、レストランでも食事をしました。気に入ったのはここ。宿から徒歩3分のダ・トニー。
海岸にあるので水着で休憩できる感じのラフなレストランです。
ウニと小エビのスパゲッティ
でも、これ…ウニと小エビのスパゲッティが素晴らしかった。軽く色をつける感じ。トマトソースを混ぜるときに、パスタの茹で汁を普通のコップの三分の一ほどとって置いて、フライパンでパスタ、ソース、茹で汁を入れて弱火上でフライパンを振って馴染ませるとクリームっぽくなります。
な、なんという味のハーモニー!ウニは高い食材なので、申し訳程度に入っているのが普通ですが、ちゃんと味がわかるほどに入ってました。小エビも冷凍ではなく新鮮なものであるのがわかるほど味が濃い。
でも、これ…ウニと小エビのスパゲッティが素晴らしかった。軽く色をつける感じ。トマトソースを混ぜるときに、パスタの茹で汁を普通のコップの三分の一ほどとって置いて、フライパンでパスタ、ソース、茹で汁を入れて弱火上でフライパンを振って馴染ませるとクリームっぽくなります。
な、なんという味のハーモニー!ウニは高い食材なので、申し訳程度に入っているのが普通ですが、ちゃんと味がわかるほどに入ってました。小エビも冷凍ではなく新鮮なものであるのがわかるほど味が濃い。

Ristoranteダ・トニーのデザート
デザートも自家製ということで、Midoromaさんはクレーマ・カタラーナ。ちゃんと炎とともに食卓へ。
ちなみに、上の写真のデザートの後ろに見える茶色っっぽい飲み物はワインです。ジリオ島のぶどうで作る島特産のコクのあるワイン。ちょっと癖がありますが、私たちは気に入りました。
チョコレート好きの旦那は、右の写真のパンナコッタのチョコレートかけ。
デザートも自家製ということで、Midoromaさんはクレーマ・カタラーナ。ちゃんと炎とともに食卓へ。
ちなみに、上の写真のデザートの後ろに見える茶色っっぽい飲み物はワインです。ジリオ島のぶどうで作る島特産のコクのあるワイン。ちょっと癖がありますが、私たちは気に入りました。
チョコレート好きの旦那は、右の写真のパンナコッタのチョコレートかけ。
食後酒のアマーロ
そして食後酒のアマーロ。砂糖の入ったリキュールで「苦い」という名に合いませんが。
そして食後酒のアマーロ。砂糖の入ったリキュールで「苦い」という名に合いませんが。

出発の前日にも絶品パスタ
パスタがあまりにも美味しかったので、出発の前日もここで同じパスタを食べました。脇に見えるワインの色が先ほどと違いますね。 ジリオのワインが終わってしまったとのことで、仕方なく普通のハウスワイン白。トスカーナの発泡ワインで美味しいには違いないのですが、生存状況が厳しい島でできるぶどうのワインの味が忘れられない。
食事をしたのは二回だけだったけど、午後のコーヒーを飲みに通って仲良く言葉を交わすようになった男の子と写真。
ローマっ子で、毎年夏にこのレストランにバイトに来るそうです。お金を貯めて、自分で商売をするのだそうです。頑張って!
パスタがあまりにも美味しかったので、出発の前日もここで同じパスタを食べました。脇に見えるワインの色が先ほどと違いますね。 ジリオのワインが終わってしまったとのことで、仕方なく普通のハウスワイン白。トスカーナの発泡ワインで美味しいには違いないのですが、生存状況が厳しい島でできるぶどうのワインの味が忘れられない。
食事をしたのは二回だけだったけど、午後のコーヒーを飲みに通って仲良く言葉を交わすようになった男の子と写真。
ローマっ子で、毎年夏にこのレストランにバイトに来るそうです。お金を貯めて、自分で商売をするのだそうです。頑張って!