ローマから吹く風




2021年のコロナ禍のお正月

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 イタリアの元旦は特にこれを食べる、という決まった料理はありません。まぁ、祭日なので普段よりちょっと凝ったものを食べます。コロナ禍の最中なので、近所に住む友人と居候が加わり、ささやかなお正月パーティです。
 

<カネロニの材料>
 
 リコッタ・チーズは酪農農家が作った新鮮なもの。このチーズは羊の乳なのでコクがあります。
 
 ビエタはほうれん草の仲間でほうれん草より苦味が少ないもの。これはご近所の農家のもの。これも新鮮です。
 
 ビエタは茹でて、水気を絞り、みじん切りにして、リコッタ・チーズと混ぜます。これに塩を少々加えます。


 生生地の真ん中に具を細長く置いて巻いて、オーブン皿に。ゆるゆるのホワイトソースをひたひたに入れてオーブンへ。出来上がりが最初の写真です。




<イノシシの直火焼き>
 
 セコンド・ピァットはイノシシの直火焼き。焼いたのはMidoromaさんのご主人の獲物ではなく、頂き物。野生子イノシシの半身です。野生肉はただでさえ脂肪分が少ないのに、子供ではさらに脂肪が少ない。

 
 付け合わせは、ジャガイモのオーブン焼き。新ジャガで薄い皮だったので皮は残して焼きました。皮は香ばしい。味付けは塩胡椒とローズマリーノ。そしてオリーブオイルです。



<レンズ豆とコテキーノ>
 
 コテキーノは豚皮に包んで作るサラミの一種です。今、スーパーで格安で売ってるのは本物の豚皮は使ってませんが。
 
 これにレンズ豆を添えます。というか、メインはレンズ豆です。豆は味気がないので豚を一緒に食べます。
 
 日本で黒豆を食べるのと同じ?いえいえ、日本では「まめまめしく働くように」という意味ですが、イタリアではレンズ豆を小銭に見立てて、お金に縁があるようにと願って食べるのです。


 
<プロフィッテロレス>
 
 デザートはプロフィッテロレス。シュークリームを重ねた上からチョコレートをかけたもの。
 
 お客様が持ってきてくれました。息子の彼女さんが作ったのだそうです。
 
 おいしかった。