ローマから吹く風




ルッカの郷土料理専門店

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 今年もルッカのコミックスフェアへ行ってきました。今年のルッカコミックスの後、大マンガ家の松本零士さんがトリノで緊急入院されたとのことで、知っている方も多いと思います。
 
 Midoromaさんのお仕事、ゲストのお世話をするという事は、ルッカコミックスの事務所がゲスト用に予約するレストランを楽しめるという事です。尤も、ルッカでハズレは無いのですが。


<ルッカ周辺の食材にこだわったメニュー>
 
 冒頭の写真はメニューの表紙です。この店の入り口の絵が表紙になっています。 TINTORIAーLAVANDERIAと書いてあります。洗濯屋のことです。開店当時は洗濯屋だったのです。この店舗が開店した時の看板を職種が変わってもそのまま使ってるのが面白いです。
 
 この店は「伝統的ルッカ料理」を売り物にしてます。グローバルが広がり、世界各地のスパイスを駆使した「シェフの創作料理」を売りにする店が増えている中、なんだか地元に足を着けたこだわりが小気味良く感じました。
 
 メニューの1ページ目。材料をどこから仕入れているかのリストです。野菜、チーズ、ワイン、パスタ、どれもルッカとその近郊の家庭規模の、つまり手作りの農家、酪農家ばかりだそうです。


<第一の皿(炭水化物)>
 
 ペンネッテのズッキーニとイノシシ
 
 メニューに無い料理。
 
 ズッキーニはあまり主張が強くないのでどんな材料とも共存できます。今年は気候が良くて、夏野菜のズッキーニも結構遅くまでできて、農家からの採れたてズッキーニでした。
 
 ルッカはトスカーナの一部、狩が盛んでシビエは郷土料理です。

I testaroli di Pontremoli con olio nuovo e pecorino di Castelvecchio di Compito
 最初の「I testaroli di Pontremoli」、testaroliテスタローリはルッカの郷土料理のパスタの名前です。元は古代ローマと言う話もあるそうです。Pontremoliはピエモンテ州との境にある地名です。
 料理名の後半「pecorino di Castelvecchio di Compito」、pecorino はヒツジのチーズ、 Castelvecchio di Compitoは地名です。
<パスタ作りの作業風景>
 
 小麦粉を水で練ったものを、特殊な鍋状のもので熱した円形の、サルデーニャのパンやアラブのパンに似た形状をしてます。この店では今や二軒しか無くなってしまったと言う昔ながらの方式で作る所から仕入れています。
 
 テスタローリを茹で、生のオリーブオイルとヒツジのチーズを粗く削ったものをかけるだけ、と言う簡単料理です。簡単料理は材料の味が命。美味しかったです。

 



<第二の皿(タンパク質)>
 イタリア式の食べ方ではこの第二の皿に添えの野菜を取るのが普通です。この店では、第二の皿にタンパク質と添えの野菜を一緒につけるメニューを用意してます。もちろん、この他に野菜を取りたければメニューにあります。
 日本人ゲスト二人と来たので、ここは三種類とってシェアしました。
 
STRACOTTO DI MANZO AL VINO ROSSO DELLE COLLINE LUCCHESI CON PUREA DI PATATE(牛肉のルッカの丘の赤ワイン煮込み、ジャガイモのピュレ添え )
 料理の名前だけで食べたくなりませんか? グツグツと煮た牛肉は柔らかく赤ワインが染みて美味しい。ジャガイモって美味しいのはほんとに美味しいですよね。それのピュレと牛はよく合います。

CONIGLIO NOSTRANE ARROSTO MARINATO ALLE ERBE AROMATICHE, CON FAGIOLO MALATO DELLA LUCCHESIA(地元ウサギのローストの薬味マリネ、ルッカの病豆)
 「病豆」は直訳です。赤いから病なのでしょうか。

PICCIONE ARROSTO IN LETTO DI INSALATA(鳩のロースト、サラダ床)
 
 シビエが得意な場所柄なので、ゲストに味見をしてもらおうと珍しいであろう鳩を注文しました。珍しすぎてあまり食べる気になれなかった様で、失敗。主に私が食べました。ただ、鳩は鶏と違って脂肪分が少ないのでパサパサ気味で、実はあまり好きでは無いのです。写真に撮りませんでしたが、お供はもちろんルッカの赤ワインです。
 
IL MECENATE A LUCCA
 Via del Fosso, 94 - 55100, Lucca (LU)
 Tel.: 0583 511861