ローマから吹く風




ローマの景観を守る(歴史地区の空調機探し)

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 前回のノメンターナ通り沿いの景観に引続き、ローマの歴史地区の空調機に着目した景観保全の活動を見て回りました。歴史的建物の保全はイタリアでも結構悩んでいます。
 
 昨年のエミリア、2009年のラクイラの地震では、日本だったら被害が出ないであろう震度で小さな町が全壊したり、市の重要建物が多く崩壊して多くの死傷者を出したのは記憶にあたらしい所。歴史地区はそのコアになる部分です。



 

ピア門
 
 ピア門此処から先が歴史地区となります。
 3世紀後半に作られた外壁と門。それをさらに後年いろいろ飾りつけた結果がこれ。


 


 
 門を入ってすぐにある建物。テラスに室外機があるんですが… 正面から見えなければいいのかな。
 
 ノメンターナ通りにある建物とあまり変わらない。うーん多分19世紀後半のもの。
 


パレストロ通り
 ここも19世紀後半の建物が続く。歴史地区内にあるばかりに室外機はつけられない。
 あ、あった! 上、上! これも、正面から見えなければいいのかな。

 




 
 えっ?! そんなに堂々と付けていいの?
 
 ここはHOTELブラジル。ホテルという不特定多数の人が訪れる施設なら許可が得られるのかも。
 
 ホテル ブラジルの向かい側の建物にあった室外機。ここは宿泊施設ではない。いいの?↓



チェル二ア通り
 チェル二ア通りに入ってすぐに見える大きな建物に軒並み室外機!
 
 ほら、ず〜〜っとついている。↓

 



 正面玄関。すっごく偉そうでしょ。いかにもサヴォイア王家がいた頃の様式。 財務省です。

 ちなみに、歴史地区外でも規制を受ける建物もあるそうです(市警談)。 その見分けは簡単で、正面の入り口の上に紋章がついているもの。
 歴史地区内だからどんなにあがいても規制を受ける建物ということになりますね。
 
 都市の景観は、その都市が築いてきた歴史であり、アイデンティティでもあるから守るのは良いことだと思います。ただ、自然災害が当たり前の国、日本から見ると、災害対策がやりにくいではないかと心配になってきます。
 
 歴史地区の方が規制がまちまちだったりして、悩んでいるイタリアが感じられます。イタリアの歴史的遺産はヨーロッパ全土の歴史にもつながるし、保存と住民の安全という相反する問題を抱えていることになるということを実感しました。