ローマから吹く風




野生オレンジのジャムとピール作り

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 数ある果物の木の中で、今年の冬はやけにこの野性オレンジが頑張っている。 剪定もせず、水もろくすっぽあげないのにこのザマです。これは、絶対に甘くならず、食べられない。唯一、ジャムにするのみ。
 
 面倒なので放っておいたけど、「これでも無視するの?!」と言わんばかりにわんさと実をつけて存在を主張するので、お望み通りジャムを作ることにしました。



 まず、横半分に切って、鍋の水の中に一晩漬ける。これで、皮の苦味を少し減らす。縦半分ではなく、横に切ったのは、種を取りやすくするため。
 
 食用のオレンジには種がなく、甘く、面倒を見ないと実の数が減っていくナヨナヨした奴。この野性は「なんとしても生き延びるぜ!!」という意思がこの種の多さからも見て取れる。
 
 切っては入れるうちに、すでに台所中にオレンジの香り。


 


 翌朝、細かく千切りにする。なるべく細かいほうが食べやすい。でも、たくさんあるので、だんだん疲れてきて、だんだん太くなる。(写真左)ちょっと頭の良いことを思いついた。圧力鍋を使う。(写真右)ジャム作りは難しくはないものの、弱火で何時間もグツグツ煮て、ちょくちょくかき混ぜに行かないと焼け焦げてしまう、のがちょっとめんどい。特にオレンジは皮が硬くて水気が切れてしまう前にちゃんと煮えるかどうか気が気でなく、結局かかりきりになったりして、自宅営業+主婦としては手がかかる代物なのです。で、切ったオレンジを圧力鍋に入れ、砂糖を700gほど入れ、蓋をしないでちょっと煮る。水気が上がってきた所で蓋を閉めて、お任せしました。

 ほっほっほ! 思惑大当たり。30分ほどで皮がしんなり。煮えた証拠である半透明になっている。
 
 蓋を開けたまま、少し火にかけて余計な水分を飛ばしてジャム完了。
 
 このやり方で、夏には気軽にお手軽に杏やプラムのジャムを量産できるかも。 (水分がかなり多いので水気をとばすために、煮こむ必要があるかも。)



<オリジナルラベル付きのジャム>
 ガラスの瓶に入れ、煮沸して、ラベルを張って出来上がり!!
 野生オレンジの皮の苦味がOKな友人にプレゼントもできます。はい。



オレンジピール (canditi d'arancia)


 そこにやってきたのが、料理好きの舅。庭に成るオレンジ。料理好きな舅が、これ、おいしいんだよ、とオレンジピールを作ってくれました。



 


 食べた後の皮を洗って、適当な大きさに切ってフライパンに入れる。お砂糖を入れ、水気が飛ぶまでかき混ぜ続ける。(写真左)砂糖が固まってきました。(写真右)




 舅がやると、あっという間にいとも簡単にできてしまう。
 
 私がやってみたらだめでした。砂糖が固まらずにぐちゃぐちゃのまま。。。
 何がいけないのか、謎のまま。