鎮魂ポンペイ
火山灰に覆われて滅びたポンペイ。
灰は時を経て固まり、中に閉じ込められた有機物は腐敗して空洞を残した。
その空洞にチューブを何本も挿し、セメントを流し込んでそこにあったものを再現した。。。
このクリスマスツリーのようになってるのは、建物の壁。
直方体に切り取った石を斜めに積み重ねていく。このやり方は確か、紀元前のはず。
こちらは、ランダムに切り取った粗いままで積み重ねている。前述のやり方の更に前の方法。
建物の作り方を知っていると、その建物のおおよその年代がわかるので、旅行前に調べておくと、遺跡巡りや街の観光でも興味が増す。
ポンペイ市の大広場
広場は柱に囲まれ、壁があった。
市場、政治、なんでもここでやった。一角のむこうにポンペイを滅ぼしたベスビオ火山が見える。
ポンペイ市の大広場
ベスビオ火山を背景に神殿があった。
今は昔…
奴隷
仰向けに倒れて窒息死した奴隷。腰に巻いているベルトの跡から奴隷と推測された。
奴隷の部分
頭のアップ。歯と頭蓋骨が見える。これは空洞ではなく本物。
妊婦
うつ伏せに倒れた婦人。お腹が膨らんでいる。
しゃがんだ人
鼻と口を抑えている様子がありありと分かる。
ポンペイの被害者は灰に埋もれてしまう前に、火山灰から出るガスによって窒息したらしい。
ベスビオは休火山。
ポンペイ遺跡の頃に比べて火山や地震の研究が進んでいる。でも、山の麓にびっしりと建てられた家を見ると、科学が救えることに限りを作る行政…という思いが強くなる。
鎮魂。