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ローマから吹く風n.219

5回目で入れた青の洞窟

Federico
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 我が家は農耕地に建った家で、ムッソリーニの頃、農耕改革で荒れ地を農耕地とし、北イタリアから入植者をいれた場所なんです。実際、我が家の元の持ち主はベネト地方(ベネツィアがある県)出身者でした。ですから、農家らしく、アグリツーリスムでもできそうなくらい庭(農耕地?)が広く、果物の木が各種70本、オリーブの木が12本あります。

 舅は庭仕事が好きで、我が家に来ると生き生きします。 生き生きした82歳の舅に手伝ってもらってアーモンドの収穫をしました。

 アーモンドは背が高い木で、長い棒でアーモンドの実をたたき落として落ちた実を拾います。 落ちた先の地面には、枯れた下草やアーモンドの葉が一杯です。枯れ草を手でかき分け、中に紛れ込んだアーモンドを一つづつ拾います。枯れ草もアーモンドの葉も、アーモンドの実も似たような色なので、目を凝らして発見して行きます。
 かがんで拾っていた舅がふと手を止めて、

 「アーモンドを落とす前に古いシーツでも敷き詰めておけばよかったね」と言い、
" C'era un vecchio che non voleva morire mai. (なかなか死にたがらない年寄りがいた)"
 と、好んで使う台詞を追加しました。この台詞は、『その気になればいくらでも発見や知るべきことがある』と言う意味でポジティブな考え方をする舅に似合う台詞です。 この舅の言葉にはもう一つ意味があって、不手際を誰のせいにもしないで済ませるというわけです。

 



こんなローマを見せたい
 

青の洞窟

 ちょっと前の話ですが、10月にカプリ島へ行きました。
天候に恵まれ、五回目の訪問にして、初めて青の洞窟に入る事ができました。
ナポリから高速船でマリーナ・グランデ港へ着き、そこで大型のモーターボートで青の洞窟の入り口へ向かいます。

ボート

 青の洞窟前で4人と船頭さんの小舟に乗り移ります。
  大型モーターボートにはこの小舟の値段はふくまれていません。全く別の経営なんです。船頭さんはしきりと「料金にチップは含まれてないからね」と強調します。

 洞窟の入り口は低く、ちょっとでも波があると小舟は入れません。波がなくても客は小舟の中に寝そべらないと頭をぶつけます。船頭さんは入り口の岩に打ち付けてある鎖を伝いつつ、自身も船の中に身を投げてくぐり抜け、素早く起き上がって船を操ります。この素早い身のこなしが青の洞窟船頭さんの腕の見せ所です。

 

 私が乗ったモータ−ボートの船長さんです。鳥の唐揚げを持って白いスーツを着たら似合いそうですね。

 マリーナ・グランデから、次から次へとモーターボートが出ます。青の洞窟へ向かいながら若い船長のボートと競争したなかなかお茶目な白髪船長さんです。

 この日のように天候に恵まれて青の洞窟見学ができる日は、客が多く、青の洞窟前はバスのターミナルのようにモーターボートが順番を待って何隻も停泊します。錨は投げ込まず、エンジンを低速にしたまま、波に流されないように同じ場所に居続けます。

船長

 で、肝心の青の洞窟はどうだったのかというと、たぶん美しかった…
 青の洞窟を見られる時は、お客が多く、洞窟の中に長い時間いられません。その短時間についついカメラに収めようとして、自分の目で神秘的な青を味わう機会を失ってしまいました。
幸いにして青の洞窟を見学する機会に恵まれたら、ぜひともカメラは諦めてご自分の目で味わっていただきたいと思います。

ヤマネ・ミドリさんと回るローマのツアー


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