マルチェロ・リッピ(その2)

結果を残せなかったトラパトーニの後任としてイタリア代表監督に就任したリッピは、ユーヴェ監督時代に比べて、選手をコーチする時間より、代表選手に誰を選出すれば良いのか考える時間のほうが遥かに多くなった。

代表選手を選出する作業は、僕たちのようなサッカーファンから見れば、たまらなく楽しい作業に思えるのだが、イタリア国民の期待を一身に担っているリッピにすれば、本当は胃が痛くなる時間かもしれない。

しかしイラストのリッピは、結構リラックスして、寝転びながら好物の葉巻きを煙らせている。Wカップ予選も始まったばかり、胃が痛くなるのはこれから先のようだ。 (了)